Last-modified: 2017-04-02 (日) 12:09:01 (202d)

【SH-60】(えすえいちろくじゅう)

Sikorsky SH-60 Seahawk(シーホーク).

従来、アメリカ海軍水上艦巡洋艦駆逐艦フリゲート)に搭載する艦載対潜ヘリコプターとして使われてきたカマンSH-2「シー・スプライト」の後継機として、シコルスキーUH-60をベースに製造した機体。
「軽量艦載多目的システム(LAMPS)Mk.3規格」に適合するよう改修されたため、UH-60との共通性は約80%程度である。
機体構造は、格納庫に収納するためにテイルブームとメインローターに折りたたみ機構が組み込まれ、ランディングギアの位置も変更されている。

対潜機材としては、レーダーMADソノブイ、各種電子機器などを搭載している。
また、武装として対潜魚雷AGM-119AGM-114を搭載でき、日本では警戒監視用に74式7.62mm機関銃を携行することもある。
初期運用者であるアメリカ海軍の他、諸外国の海軍でも広く使用されている。

アメリカ海軍向けには用途別に多くのバリエーションが造られていたが、今後は多用途対潜型のMH-60Rと、多用途輸送型であるMH-60Sの2機種に統合される予定。

参考リンク:http://www.sikorsky.com/details/0,3036,CLI1_DIV69_ETI264,00.html

http://www4.plala.or.jp/klesa108/temp/sh60j.jpg
SH-60J

スペックデータ

乗員3名+兵員8名
主ローター直径16.36m
全長19.76m
胴体長15.26m
全高5.18m
空虚重量6,369kg
最大離陸重量9,927kg
最大兵装搭載量2,700kg
機外吊り上げ重量4,000kg
エンジンGE T700-401ターボシャフト推力1,260kW)×2基
速度
(最大/巡航)
195kt/148kt
上昇率1,650ft/min(8.38m/s)
実用上昇限度5,800m
ホバリング高度限界2,895m(OGE)
航続距離600nm
兵装
機銃M60D 7.62mm機銃
M240 7.62mm機銃
74式7.62mm機銃(SH-60J、必要に応じて搭載)
M2 12.7mm機銃
GAU-17 7.62mmミニガン
M197 20mmガトリングガン(MH-60S)
Mk.44 Mod.0「ブッシュマスターII」30mm機関砲*1
ミサイルAGM-114M/N「ヘルファイアII」×4基(B型/H型)/8基(MH-60S Block3)
AGM-119「ペンギン」
魚雷Mk.46短魚雷またはMk.60短魚雷×3発
97式短魚雷または12式短魚雷?(SH-60K)
主要装備品
(SH-60J)
情報処理戦術情報処理表示装置
通信機材UHF無線機(航空無線)
UHF/VHF無線機(船舶無線)
暗号通信装置
データリンク装置
HF無線機(航空管制隊?護衛艦、基地司令部との通信用。最大到達半径約300海里
航法器材自動操縦装置
慣性航法装置
ドップラーレーダー航法装置
TACAN航法装置
VOR航法装置
UHF/DF
哨戒用器材レーダー最大捜索距離 約100nm(180km、高度約2,000mでの数値)
HQS-103ディッピングソナー
ソノブイ×25本
ESM逆探装置
MAD(オプティカルポンピング式磁気探知機 AN/AQS-81?シリーズ、探知範囲約500m)
FLIR(一部のみ)
航空カメラ
暗視双眼鏡
ジャイロ付き双眼鏡
画像伝送装置
救難用器材サーチライト
レスキューホイスト(荷重制限600lb/約270kg)
カーゴフック(荷重制限4,000ポンド / 約1,900kg)
海面着色剤(マリンロケーションマーカー)
その他RAST?(着艦拘束装置)
自機防御装置(チャフ/フレア
GPSシステム
機外燃料タンク(JP-5 800ポンド / 約1時間飛行可能)
マーカーシューター(発煙筒投下器。発煙筒Mk.7(15分間燃焼)またはMk.6(約45分間燃焼))
水中発音弾(音響警告用。電子音型と爆発音型がある)
空中消火器材
カーゴフック(機外取付貨物、最大荷重約2t)


主な派生型

  • YSH-60B:
    試作型。

  • SH-60B「シーホーク」:
    米海軍で使用されている巡洋艦駆逐艦フリゲート搭載型。

  • SH-60F「オーシャンホーク」:
    SH-3の後継機として、SH-60Bからレーダーなどの機材を撤去し、ディッピングソナーを搭載した空母搭載型。

  • SH-60J:
    海上自衛隊向けにSH-60Bを三菱重工業ライセンス生産した機体。
    ソノブイに加え、ディッピングソナーなど多数の対潜機材を積んでいるためキャビンが狭い*2

  • SH-60K:
    SH-60Jを日本独自に発展させた機体。
    対潜・対艦能力強化や生存性向上、キャビンの大型化などが行われている。
    燃費改善を目的にメインローターの形状を変更したため、SH-60Jに比べて30ktほど速度が低下している。

  • USH-60K:
    SH-60J改(後のSH-60K)試作1号機を、各種装備品の評価試験用テストベッドに改修した機体。

  • HH-60H「レスキューホーク」:
    SH-60Fから対潜機材を撤去し、SEALsの輸送や戦闘捜索救難任務用に改装された機体。

  • HH-60J「ジェイホーク」:
    アメリカ沿岸警備隊捜索救難型。

  • MH-60R:
    SH-60B/Fを改修し、対潜機材の積み替えでそれぞれの任務を全て遂行できる万能型。
    旧称「ストライクホーク」

  • MH-60S「ナイトホーク」:
    UH-46およびHH-60Hの後継となる多用途輸送型。
    胴体構造は陸軍が使用するUH-60Lに似ている。

  • MH-60T:
    HH-60Jの対テロ戦対応改修型。
    エンジンアビオニクス等を更新したうえ、機銃や装甲も追加した。

  • CH-60E:
    アメリカ海兵隊向けの強襲輸送型。提案のみ。

  • S-70B-2:
    オーストラリア向けの機体。SH-60B/Fの両方の能力を持つ。

  • S-70B-6:
    ギリシャ向けの機体。SH-60B/Fの両方の能力を持つ。

  • S-70B-7:
    タイ向けの機体。SH-60Bに捜索救難能力が追加されている。

  • S-70B-28:
    SH-60Bのトルコ向けの機体。

  • S-70C-1「サンダーホーク」:
    台湾向けの機体。SH-60B/Fの両方の能力を持つ。

  • X-49「スピードホーク」:
    パイアセッキ社による、YSH-60Fを複合ヘリコプター化した実験機

*1 迅速空中機雷掃討システム(RAMICS)に搭載。
*2 8271号機以降は、ソノブイ投射器及びソノブイ処理関連の装備品を取り降ろし、電子機器搭載ラックを左舷側に集中させてキャビン空間を広げた機体が数機存在する。

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