Last-modified: 2023-12-16 (土) 20:45:34 (132d)

【ランディングギア】(らんでぃんぐぎあ)

Landing gear.

航空機が地上を滑走するための機構。「着陸装置」「降着装置」「着陸脚」などとも。
狭義には滑走路用の車輪のみを指すが、広義には雪上用のランディングスキッド(雪舟)や水上用のフロートを含める場合もある。

離陸において加速して揚力を得るため、および着陸において着地の衝撃を受け止めて地上に停止するために用いられる。
また、飛行場内での回送に際しても必要となる。

着地の衝撃を和らげるための衝撃吸収機構と、短い滑走路上で迅速に停止するためのブレーキを必須とする。
車輪そのものは乗用車などにも見られるゴムタイヤだが、酷使に耐えるために補強された構造で、摩擦による発火を防ぐために不活性ガスが充填される。
車輪を動かす機械的な駆動系は持たず、飛行用のエンジン推力によって前進するか(タキシング)、車両に牽引されて動く(トーイング)。

APUから電力を取って電動機でランディングギアを自走させる機構も研究されているが、実用化には至っていない。

ランディングギアを保持するための脚の構造が抗力を発生させるため、飛行中は胴体や主翼に収納されるのが一般的な構造。
ただし、低速ないし原始的な機体では常に外部に露出している場合もある。
胴体着陸を想定して、完全に収納されない半没式の構造を持つランディングギアも存在する。

関連:尾輪式 前輪式


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