Last-modified: 2016-03-02 (水) 09:20:09 (598d)

【F-1】(えふわん)

三菱 F-1.
1970年代に三菱重工業が開発・生産し、航空自衛隊に納入された支援戦闘機攻撃機)。
日本が戦後初めて開発・生産した国産戦闘機でもあった。

1972(昭和47)年、第四次防衛力整備計画において開発が決定され、T-2練習機をベースとして製作されることになった。
当初の名称は「FS-T2改」となっていたが、後に「F-1」に変更された。

FS-T2改の開発のためにT-2の6、7号機が原型として使われ、搭載電子機器の試験を主にした7号機が1975(昭和50)年6月3日、性能・飛行特性・フラッター?の試験を主にした6号機が同月7日に初飛行した。
機体そのものの基本的なテストは既にT-2で済んでいた事もあって、試験期間は短期間に終わり、同年内には最初の量産契約(18機)が交わされた。
そして1977(昭和52)年6月16日に量産初号機が初飛行し、同年、部隊に引き渡された。

高翼で細身の胴体に双発のターボファンを装備しているため、当時、日本がライセンス生産を検討していたフランスのSEPECAT?ジャギュア?」によく似た形状をしていた。
エンジンロールスロイス?/チュルボメカ?アドーア?」をライセンス生産した石川島播磨重工(IHI)製TF40-IHI-801ターボファンを2基搭載し、最大水平速度はマッハ1.6を誇る。

80式空対艦誘導弾を用いた対艦攻撃を主任務としていたが、機関砲空対空ミサイルを装備できたため、F-15JF-4EJとともに対領空侵犯措置の任務も割り振られていた。
M61A1 20mmバルカン砲を機首左側に装備するほか、80式空対艦誘導弾Mk.82およびJM117通常爆弾2.75inロケット弾5inロケット弾90式空対空誘導弾もしくはAIM-9空対空ミサイルの運用が可能であった。

その一方で、1980年代に実運用されていた戦闘機では珍しいことに、自己防御用の電子機器が一切備えられていなかった。
一部の機体には外装式の電波妨害装置やチャフ/フレアディスペンサーが備えられていたが、多くは最後まで無防備なままだった。

1987(昭和62)年3月をもって調達は終了し、最終的には77機が生産された。
後継機F-2支援戦闘機の配備に伴い、2006(平成18)年3月9日に全機が退役した。

F-1.jpg

Photo :JASDF

スペックデータ

乗員1名
全長17.85m(ピトー管含まず)
全高4.45m
全幅7.88m(翼端ランチャー含まず)
主翼面積21.2
主翼前縁後退角42.29度
下反角9度
基本運用重量6,550kg
最大離陸重量?13,700kg
最大兵装搭載重量2,720kg
燃料搭載量胴体タンク:1,010ガロン(約3,823リットル)
増槽:220ガロン(約833リットル)×3
エンジンIHI TF40-IHI-801Aターボファン×2基
推力22.8kN(2.32t)/32.5kN(3.31t)(A/B使用時)
最大速度M1.6
失速速度117ノット(フラップと脚を下げた状態)
航続距離150海里(機内燃料のみ)/1,400海里(フェリー時、増槽×3)
戦闘行動半径150海里(要撃戦闘、AAM×2、機内燃料のみ)
190海里(対地戦闘、500ポンド爆弾×8、増槽×2)
300海里(対艦戦闘、Hi-Lo-Hi、ASM×2、増槽×1)
荷重制限+7.33〜3G
実用上昇限度15,240m
固定武装JM61 20mmバルカン砲×1門(弾数750発)
兵装両翼端・両翼下・胴体下部のハードポイントに以下の兵装を搭載可能。
AAMAIM-9「サイドワインダー」×4発(両翼端と両翼下1箇所にそれぞれ1発ずつ)
ASM80式空対艦誘導弾(ASM-1)×2発(両翼下に各1発ずつ)
爆弾/ロケット弾JM117 750lb爆弾×5発
Mk.82 500lb爆弾×12発(胴体下4発、両翼下各4発ずつ。GCS-1装備可能)
CBU-87/B クラスター爆弾×5発
J/LAU-3 70mmロケット弾ポッド(ハイドラ70mmロケット弾×19発)
LR-7 70mmロケット弾ポッド(70mmロケット弾×7発)
LR-4 127mmロケット弾ポッド(127mmロケット弾×4発)
電子機器J/AWG-12 火器管制レーダー
J/ASQ-1 兵装投下管制コンピュータ
J/ASN-1 慣性航法装置(INS)
J/AWA-1 対艦ミサイル管制装置(ASM-1対応)
J/APN-44 電波高度計?
J/A24G-3 エアデータコンピュータ
J/APR-3 レーダー警戒警報装置(RHAWS)



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