Last-modified: 2018-02-01 (木) 20:23:19 (259d)

【ラファール】(らふぁーる)

Dassault Rafale*1.

1980年代、ユーロファイター計画から離脱したフランスのダッソー社?が開発した、双発戦闘機(マルチロール機)。
技術立証機のラファールAは1986年に、試作機は1991年に初飛行した。
現在、単座・艦上機型のラファールM、単座・制空戦闘機型のラファールC、複座・攻撃機型のラファールBの開発が進められている。
一つの機体をベースとして、従来フランス空海軍が使ってきたF-8「クルセイダー」シュペルエタンダール?ミラージュ2000ジャギュア?などが担って来た任務を一手に引き継ぐことを指向している。

中翼のクロースカップルドデルタを採用した小型の機体に、フライバイワイヤーグラスコックピットなどの新技術が多数盛り込まれている。
また、F-22F-35といった第5世代戦闘機に匹敵するセンサーフュージョン能力を持つ。

胴体下や主翼に合計14箇所のハードポイントを持ち、MICAマジック2R-530アパッシュ?、各種爆弾など最大3,500kgまでの兵装を搭載可能で、さまざまな任務に対応できる。

現在、その柔軟性と(米国機と比較しての)安価さで各国に売込み中であるが、政治環境や契約内容により導入が決定した例は少ない。

日本の航空自衛隊でも、アメリカ製のF-4EJ及び国産のF-2に代わる「第4次FX(次期戦闘機導入計画)」の候補として上げられていたが、もし本機を導入した場合、(製造元のダッソー社は「簡単な改修でAMRAAMや他の米国製装備を搭載できる」としているが)その後、相当の長期間にわたってフランスの規格を使用しなければならないことが問題となっていた*2

結局、第4次FXにはアメリカ製のF-35が採用されることとなったため「日の丸ラファール」は幻と終わった。

rafale_m.JPG

Photo: DASSAULT

スペックデータ

乗員1名(単座型)/2名(複座型)
全長15.27m
全高5.34m
全幅10.80m(主翼端AAM含む)
翼面積45.7
空虚重量9,850kg
最大離陸重量24,500kg
最大兵装搭載量9,500kg
エンジンターボファン×2基
GE F404-GE-400?(ラファールA)
SNECMA M88-2?(量産型)
エンジン推力48.7kN/72.9kN(A/B使用時)(M88-2)
最大速度マッハ1.8
海面上昇率18,290m/min
実用上昇限度16,765m
荷重制限+9G/-3.2G
戦闘行動半径570nm(低高度侵攻ミッション時)
950nm(長距離空対空ミッション時)
固定武装GIAT 30/M791(DEFA791)30mmリボルバーカノン×1門
兵装
兵装搭載量翼下6ヶ所(3ヶ所ずつ)および胴体下2ヶ所のハードポイント
最大3,500kgまでの兵装搭載可能。
空対空ミサイルR-550「マジックII」
MICA EM/IR
ミーティア
対艦ミサイルエグゾセ AM39
巡航ミサイルAS-30L
ストームシャドウ/SCALP-EG
AASM-Hammer(SBU-38/SBU-54/SBU-64)
ASMP-A
爆弾類アパッシュ・スタンドオフディスペンサー
Mk.82
ペイブウェイシリーズ(GBU-12/-22/-24/-49)
その他装備「ダモクル(Damocles)」照準ポッド
「TALIOS」多目的照準ポッド
「レコNG」偵察ポッド
「AREOS*3」偵察ポッド
増槽×5基
バディ空中給油ポッド
アビオニクスタレス?RBE-2AA AESA火器管制レーダー
タレス スペクトラ電子戦システム
タレス/SAGEM OSF*4 IRST


バリエーション

  • ラファールA:
    技術デモンストレーター機。

  • ラファールB:
    空軍向け複座型。

  • ラファールC:
    空軍向け単座型。

  • ラファールD:
    量産型(ステルス性能向上型)の俗称。

  • ラファールM:
    海軍向け単座型空母艦載機。

  • ラファールN:
    海軍向け複座型空母艦載機。予算削減のためキャンセル。

  • ラファールR:
    偵察機型。提案のみ。

  • ラファールDM:
    エジプト空軍向け複座型。

  • ラファールEM:
    エジプト空軍向け単座型。

  • ラファールDH:
    インド空軍向け複座型。

  • ラファールEH:
    インド空軍向け単座型。

  • ラファールMk.2:
    輸出型。
    RBE2-AAアクティブフェーズドアレイレーダーやコンフォーマル・フューエル・タンク、推力強化型のM88エンジンを搭載する。


*1 フランス語で「疾風、突風」の意味。
*2 空自はその歴史的経緯から、長年にわたってアメリカの規格を基にした整備・補給・要員教育体系を採用しているが、そこへ他国の規格が割り込むことでこれらの要素が複雑化してしまい、結果として運用コストを押し上げてしまうことに繋がる。
*3 Airborne Recce Observation System.
*4 Optronique secteur frontal.

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