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【B777】 *1 †
Boeing 777.
ボーイング社が1990年代に開発した*2、大型の双発ジェット旅客機。
マクダネル・ダグラスの「MD-11」やエアバスの「A330」「A340」のカウンターパートとなる機体として、B767とB747の中間的なサイズで開発された*3。
3軸6輪の主脚を持つこと、そしてB737の胴体と同じくらいの太さのエンジンを双発で装備することなどが特徴。
また、(総二階建てのA380には及ばないものの)非常に太い胴体を持っており、横9列のアブレストを備えることができる*4他、客室天井と機体上辺の間の空間にエビエーター用の休憩室を設けることができるため、交代要員のために客室や貨物室の空間を割り当てる必要がないことも特徴となっている。
双発での長距離飛行が承認された(ETOPS180所持)初の機体である。
機体は、ボーイング社で初めてコンピュータ上(CAD/CAM等)で全て設計されており、また、同社の旅客機としては初めて全翼面のフライバイワイヤーを導入している。
しかし、エアバス製の旅客機とは対照的に操縦系統にサイドスティックは採用せず、操縦輪を導入しており、ボーイング社ならではの保守的な設計思想を窺い知ることができる*5。
ワーキング・トゥゲザー †
Working Together.
本機の機体設計にあたって招集されたプロジェクト。
顧客となる航空会社の意見を機体の設計に取り入れ、設計上の問題を共に解決していく方式。
本プロジェクトに参加したのはユナイテッド航空、全日本空輸、ブリティッシュ・エアウェイズ、日本航空、キャセイ・パシフィック航空、カンタス航空、アメリカン航空及びデルタ航空の各社であった。
これは当初「B767の拡大版」として提示された原設計が多くの航空会社に反対された*6ことを教訓として採用されたものである。
提示された意見の一例 †
このプロジェクトで各オペレーターから提示された意見の一部を以下に述べる。
- ユナイテッド航空
- ローンチカスタマー。
本拠地であるシカゴの冬を想定し「手袋をしたまま各部の点検用アクセスドアの開閉ができるようにすること」「大きな脚立を用意しなくてもアクセスドアに手が届くようにすること」「非常口ドアを片手で開閉できるようにすること」などを求めた。 - 全日本空輸
- 2番目に発注。
「トイレの便器の蓋をゆっくり閉まるようにすること」「主翼の折りたたみ機構をオプションとすること*7」などを求めた。 - 日本航空
- 6番目に発注。
300ERのノーズギアの緩衝装置の空気室を2つにし、それに伴って、貨物積み下ろし時の重量変化による緩衝装置の伸び縮みが十分に小さいことを確認することなどを求めた。
また、マニュアル類に記載される英語を極力平易なものにすることを求めた*8*9。
スペックデータ †
形式 | 777-200 | 777-200ER | 777-200LR | 777F | 777-300 | 777-300ER |
乗員 | 2名(機長・副操縦士) | |||||
乗客数 (3クラス) | 約300名 | - | 365〜368名 | |||
乗客数 (2クラス) | 400名 | 451名 | ||||
乗客数 (1クラス) | 440名 | 550名 | ||||
全長 | 63.7m | 73.9m | ||||
全幅 | 60.9m | 64.8m | 60.9m | 64.8m | ||
胴体幅 | 外部:6.19m 内部:5.86m | |||||
最大 ペイロード | - | 103.9t | - | |||
貨物搭載量 | 8パレット + LD-7 8台 or LD-3 32台 + バルク17m³ | 上部デッキ 27パレット + 下部デッキ 10パレット + バルク17m³ | 8パレット + LD-7 8台 or LD-3 44台 + バルク17m³ | 14パレット or LD-3 44台 + バルク17m³ | ||
最大離陸重量 | 247,210kg | 297,824kg | 347,452kg | 347,450kg | 297,560kg | 351,534kg |
エンジン | ターボファン×2基 (使用エンジンを参照。) | |||||
最大燃料搭載量 | 117,335L | 171,160L | 202,287L | 181,280L | 171,160L | 181,280L |
巡航速度 | M0.84 | |||||
航続距離 | 9,649km | 14,316km | 17,446km | 9,195km | 11,135km | 14,685km |
形式 | 777-8X (計画段階) | 777-9X (計画段階) |
乗員 | 2名(機長・副操縦士) | |
乗客数 (3クラス) | 353名 | 407名 |
乗客数 (2クラス) | 未発表 | |
乗客数 (1クラス) | ||
全長 | 69.55m | 76.48m |
全幅 | 71.3m | |
胴体径 | 外径:6.19m 内径:5.97m | |
貨物搭載量 | 未発表 | |
最大離陸重量 | 未発表 | 342,000kg |
エンジン | ターボファン×2基 (使用エンジンを参照。) | |
最大燃料搭載量 | 未発表 | |
巡航速度 | 未発表 | |
航続距離 | 17,220km | 15,185km |
使用エンジン | |||||||
777-200 | 777-200ER | 777-200LR | 777F | 777-300 | 777-300ER | 777-8X | 777-9X |
GE90-76B? GE90-77B PW4074? PW4077 トレント875 トレント877 トレント884 トレント892 | GE90-85B GE90-90B GE90-92B GE90-94B PW4084 PW4090 トレント892 トレント895 | GE90-110B1 | GE90-110B1L | GE90-92B PW4098 トレント892 | GE90-115B | GE9X |
派生型のラインナップ †
- B777-100(771B):
短胴型。計画のみ。
なお、B767-400ERが本機と同じマーケット向けのモデルとされていたが、A330にシェアを奪われて早期に販売を終了している。
- B777-200(772A):
基本型(88機生産)。既に生産終了*10。
- B777-200ER(772B):
B777-200の航続距離延長型。422機生産。
- B777-200LR
Worldliner (772C):
B777-200の長距離型(Longer Range)。59機生産。
主翼端にレイクド・ウィングチップ(raked wingtips)と呼ばれる新設計の小翼を導入した。
また、双発機でありながら約16,000kmという超長距離の航続距離を有する。
- B777
Freighter (777F):
B777-200LRをベースとした貨物機型。
200LRの機体(構造は貨物機用に強化)に、300ERの燃料タンクと降着装置を組み合わせた型で、これまでに115機が引き渡し済み。
従来、日本の航空会社からは発注がなかったが、全日本空輸が2019年度からの導入を表明している。
- B777-300(773A):
胴体延長型。60機生産された*11が、既に生産終了。
双発機としては最も全長の長い航空機でもある。
なお、2019年現在、我が国の国内線で有償運航されている機体の中で最大の機体ともなっている*12。
また、2015年からは日本航空で初期に導入された機体の退役が始まっている。
- B777-300ER(773B):
B777-300の航続距離延長型。
B747及びA340を導入していた航空会社が、それらとの置き換え用として主に発注しており、これまでに596機が引き渡されている。
200LRと同様レイクド・ウイングチップを導入している。
- KC-777:
アメリカ空軍のKC-X計画*13で提案された空中給油機兼輸送機型。
KC-767AT(KC-46)に敗れ不採用。
- 日本国政府専用機(B777-3SBER):
航空自衛隊で政府専用機として運用されていたB747-47Cの後継機として、300ERをベースに2018年導入された機体。
上記の空中給油機型が不採用となったため、この専用機がB777シリーズ初の軍用機型となる。
*1 「トリプルセブン」とも呼ばれるが、これは全日本空輸の登録商標であるため、一般には「びーなななななな」と呼ばれる。
*2 なお、日本企業も「YX」計画の2機種目(前作はB767)として本機の開発に参加しており、21%の分担比率を持っている。
*3 開発当初はB767の発展型として提案されたことから、「767-X」という仮称名を持っていた。
*4 しかし近年では、運賃をできるだけ抑えるために10列のアブレストに変更する航空会社が増えている。
*5 事実、サイドスティックを採用した場合にはパイロットにそのための転換訓練が必要となることと、万が一、事故で片腕を負傷した場合に操縦ができなくなるという致命的な欠陥がある。
*6 当初はコックピットのレイアウトもB767と大差なかったが、ユーザーはより進んだB747-400スタイルのコックピットを求めていた。
*7 折りたたみ機構を採用すると機体重量が増え、また、整備の手間もかかるため。
*8 英語圏以外のオペレーターがマニュアルを誤読することを避けるため。
*9 これに際し、日本航空は1985年の日本航空123便墜落事故以来、部品の不具合情報を集積した「信頼性データベース」を提供している。
*10 最終号機は日本航空に引き渡された(機体記号:JA773J)。
*11 本機は欧米の航空会社には採用されなかった。
*12 2014年にB747-400Dが全日本空輸から退役したため。
*13 ボーイングKC-135及びマクダネル・ダグラスKC-10の後継となる空中給油・輸送機の調達計画。
*14 現在のインドは、要人輸送にエア・インディアからB747をチャーターして用いているが、経年劣化やミサイル警報装置の問題から同機の採用を決めたとのこと。