Last-modified: 2017-05-06 (土) 16:46:50 (16d)

【殲撃6】(せんげきろく)

中国国産で初の超音速戦闘機
中国語では殲-6(殲撃6)を「ジエン・リオウ」と呼ぶ。またJ-6やF-6とも呼ばれる。
NATOコードはMiG-19と同じく「ファーマー」である。

殲撃6は元々中国版MiG-19で、初期型はソ連軍仕様と全く同じである。
しかし、中期・後期型になると中国独自の技術の多数取り入れているため初期型とはまったく別の機体である。

1958年から開発が始まり1964年に実戦配備された。
しかし、当時の中国では航空機産業が未熟だったため、ライセンス生産のわりに多数の機体に欠陥があったり、中ソ対立などの政治的混乱が起きたりと悲惨で、実戦配備までには大変な苦労を要したとも言われている。

外見上での違いとしては、尾部の空気取り入れ口配置や垂直尾翼の大きさ(MiG-19PMと同等の大型のもの)、垂直尾翼の付け根部分にドラッグシュート用収納カプセルのふくらみの有無で見分けられる。

実戦では印パ戦争?イラン・イラク戦争第四次中東戦争で使用されたが、当時最新鋭であったミラージュ3F-4ファントム2に多数が撃墜された。
しかし、ベトナム戦争ではアメリカ海軍航空隊空軍の最新鋭機であるF-4F-105戦闘爆撃機の被撃墜が続出したことから「ドッグファイトではMiG-21よりもMiG-19(J-6)の方が強かった」と言う不特定情報がある。

1958年〜1981年にかけて大量に生産・配備された本機は、廉価で使い勝手が良い事からパキスタン・バングデシュ・タンザニア・ベトナム・カンボジア・アルバニア・北朝鮮・エジプト・イラク・イラン等多数の国に輸出された。
本家中国では、1990年代後半に強撃5殲撃7殲轟7と交代で第一線から引退し、練習機型の殲教6型も2010年までに退役している。
現在では輸出国のほとんどで退役しており、北朝鮮とミャンマーのみで運用されている。

スペックデータ

乗員1名/2名(複座型)
全長12.5m
全高3.9m
全幅9.2m
主翼面積25.0
空虚重量5,447kg
最大離陸重量7,560kg
最大兵装搭載量2,000kg
燃料搭載量1,800リットル
エンジン渦噴6A型(WP-6A)*1ターボジェット推力36.78kN)×2基
最高速度1,540km/h
上昇率180m/s
実用上昇限度17,900m
航続距離640km
戦闘行動半径2,200km
固定武装NR-30 30mm機関砲×3門(70ラウンド(主翼)、55ラウンド(機首))
兵装翼下パイロン露靂2(PL-2)/霹靂5(PL-5)AAM×4発
各個最大250kgまでの通常爆弾かロケット弾ポッド増槽等を搭載可能

派生型

  • 殲撃6丙(J-6 Bing):
    レーダー非装備の初期型でMiG-19S"ファーマーC"のコピー。
    なお生産の途中から、ドラッグシュートを装備するようになっている。

  • 殲撃6型甲(J-6 Jia):
    全天候型でMiG-19PFのコピー。
    機首空気取り入れ口内にRP-5「スキャンフィックス」要撃レーダーを、空気取入れ口上部には測距離レーダーを装備している。
    固定武装として主翼付け根部にNR-23 23mm機関砲を左右各1門を備える。

  • 殲撃6型乙(J-6 Yi):
    甲型に準じる型でMiG-19PMのコピー。
    武装は主翼付け根の固定機関砲を廃しており、武装はAAMまたはロケット弾のみとしている。

  • 殲撃6型新(J-6 Xin):
    丙型をベースにショックコーンを装備し、空気取り入れ口を大型化した発展型。

  • 殲撃6型(パキスタン向け):
    パキスタンへ輸出された型。
    マーチンベイカー社射出座席AIM-9の携行能力の付与など、西側装備への互換が行われている。
    胴体下部にはコンフォーマルタイプ増槽を装備している。

  • 殲教6型(JJ-6/FT-6):
    複座練習機型。

  • 殲偵6型(JZ-6):
    複座の偵察機型。

  • 強撃5型(Q-5)
    MiG-19に設計変更を加えた攻撃機型。


*1 ツマンスキーRD-9Bのライセンス生産型。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS