Last-modified: 2022-10-10 (月) 23:32:51 (356d)
【天剣2型】 †
台湾の中山科学研究院が開発し、1996年から部隊配備が開始された中距離空対空ミサイル。
TC-2やスカイソード2とも呼ばれる。
AIM-7「スパロー」やAIM-120「AMRAAM」に似た外観を持ち、ミサイル中央部と尾部にそれぞれ4枚の翼端切り落としデルタの小翼を有している。
ミサイルの機動制御は尾部の可動式フィンで行い、近接信管により作動する。
誘導方式は中間誘導は慣性誘導、終末誘導はアクティブレーダー誘導で撃ちっ放し能力を持つ。
主な搭載機はF-CK-1「経国」戦闘機で、胴体中心軸のハードポイントに「天剣2型」を半埋め込み式で2発搭載する。
また、現在開発中の「経国」のアップグレード型F-CK-1C/D「経国雄鷹」では「天剣2型」を主翼にも搭載出来るようにして搭載数を4発に増やすことになっている。
また、地対空ミサイル型も開発されている。
スペックデータ †
全長 | 3.60m |
直径 | 20.3cm |
翼幅 | 75cm |
発射重量 | 190kg |
射程 | 60km |
推進方式 | 固体推進ロケットモーター |
弾頭 | HE爆風・破片弾頭(30kg) |
信管 | 近接信管 |
誘導方式 | 慣性誘導(中間誘導)/アクティブレーダー誘導(終末誘導) |
誘導装置 | アクティブレーダーシーカー |
バリエーション †
- 天剣2A型(TC-2A):
現在開発中の対レーダーミサイル。
パッシブ対レーダーホーミングと赤外線センサーの2つの誘導方式を併用した新設計のシーカーと誘導装置を装備している。
また、射程延長のためロケットモーターも大型化されている。