【X-32】(えっくすさんじゅうに)

JSF計画に伴いボーイング社が試作した実験機(概念実証機)。ロッキード社のX-35と比較の結果不採用となった。

ステルス性確保のために戦闘機には珍しいデルタ翼を採用し、下部に巨大な空気取り入れ口があり膨らんでいるのが大きな特徴である*1
ステルス性についてはX-35より良好だったという。

また、ハリアーと同じく排気を下方に偏向する方式で垂直着陸が可能である。しかし、この方式では排気に含まれる熱によって滑走路をいためる可能性があり不採用の原因の一つとなった(X-35では排気の代わりに垂直推力専用のファンを回転させて空気を噴出するリフトファン方式を採用している)。

その他にX-35に比べて推力や兵器搭載量が少ないこと、非常時にギアを下ろした状態で兵器の投棄をおこなうとギアを損傷する可能性があることなども不採用の原因となった。

スペックデータ

乗員:1名
全長:15.47m
全高:5.28m
翼長:10.97m
翼面積:53
最大離陸重量:17,200kg
エンジン:P&W F135 ターボファンエンジン(推力26,000lbf(117 kN)/35,000+ lbf(155.7+kN)(A/B?時))
最大速度:マッハ1.6
武装
固定武装:M61A2 20mmバルカン砲×1
兵装:AIM-120AMRAAM×6


*1 しかし、軍のパイロット達には「格好悪い」と不評だった。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS