Last-modified: 2023-09-16 (土) 18:04:41 (79d)

Yak-1(やーく・あでぃーん)

Яковлев Як-1 / Yakovlev Yak-1 / Jakovlev Jak-1.

大祖国戦争(第二次世界大戦)期にソビエト連邦のヤコブレフが開発、赤軍で運用された単発レシプロ戦闘機

試作機「I-26」の初飛行は1940年1月。

特徴

M-105(VK-105)液冷エンジンを搭載、総力戦で発生しうる金属資源の不足を想定し、機体構造は木金混合で設計された*1
低高度において優秀な上昇性能と運動性を発揮、同時期のソ連で開発されたLaGG-3?戦闘機と比較して総合的な性能が高かった。
ただし、中・高高度以上ではエンジン出力の大幅低下により、MiG-3やドイツ軍戦闘機と比べて性能低下が大きかった。

雪原を滑走路として使用するため、冬季には主脚がスキー板状に改造された機体が運用された。

なお、Yak-1の基本設計は後のYak-7?Yak-3の原型となった。

戦史

独ソ戦前から配備は進行していたものの、バルバロッサ作戦実施時点の実働機数は赤軍全体の戦闘機の数に比して少なかった。
また、エンジン発火、エンジン架の振動吸収能力不足、キャノピーの質の悪さなど、初期の運用では様々な不具合が発生した。
それでも、赤軍にとってはルフトバッフェの主力戦闘機Bf109E/F型に十分対抗しうる運動性、速力、火力を併せ持つ強力な戦闘機であり、枢軸国にとっても初期の航空戦における大きな脅威となった。

Yak-1は航空戦史上2人のみ存在する女性エースパイロットの一人、「スターリングラードの白百合」として知られるリディア・リトヴァクの乗機であった。

枢軸側の攻勢が停滞、赤軍の本格的な反転攻勢が始まる戦争中盤から後半にかけて、Yak-1は後継のYak-9?Yak-3に置き換えられていった。
Yak-1は生産終了の1944年7月までに、約8,700機が生産された。

性能諸元

型式Yak-1
乗員1名
全長(m)8.48
全幅(m)10.00
全高(m)2.64
翼面積(屐17.15
空虚重量2,4452,4252,4122,326
全備重量(kg)2,9502,9302,9172,884
エンジンM-105(VK-105)液冷V型12気筒
M-105PM-105PAM-105PF
過給器1段2速スーパーチャージャー
出力(HP)1,0201,1001,210
プロペラ可変3翅
最高速度(km/h)560571592
上昇率(m/s)14.613.713.815.4
上昇限度(m)10,00010,050
固定武装
モーターカノンShVAK 20mm機関砲×1門
胴体ShKAS 7.62mm機銃×2挺UBS 12.7mm機銃×1挺

型式一覧

分類型式生産開始解説エンジン武装

I-261940Yak-1原型機。M-105P20mm×17.62mm×2

Yak-11940生産前期型。20mm×17.62mm×2
1942(夏)生産中期型。M-105PA
1942/10生産後期型。
風防形状を涙滴形へ改変。
非公式呼称Yak-1B*2
M-105PF12.7mm×1

Yak-1M1943Yak-3原型機。
翼面積、翼幅を減じ、軽量化。*3
低高度における運動性が向上。
M-105PF(1号機)
M-105PF2(2号機)

派生型


*1 この木金混合構造はLaGG-3?戦闘機でも採用されている。
*2 Yak-1b
*3 2号機ではエンジン冷却系吸気口の翼根部移設により速度性能が向上。
この設計は後のYak-1発展系機体に反映された。


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