Last-modified: 2017-04-10 (月) 08:28:14 (108d)

【A380】(えーさんはちまる)

Airbus A380.

2000年代、エアバス社ボーイング社のB747に対抗して開発した超大型旅客機
開発当初は「A3XX」と呼ばれていた。

1940年代のB377以来、半世紀ぶりとなる総二階建て客室を持つ旅客機で、3クラス(ファーストビジネスエコノミー)の仕様では約555席を収容し、1クラス(オールエコノミー)では約800〜850席を収容できる。

2005年1月に完成し、同年4月27日に初飛行。
当初は2006年以降に引き渡しが行われる予定としていたが、開発スケジュールが大幅に遅延し、ローンチカスタマーであるシンガポール航空に引き渡されたのは2007年10月になってしまった*1

コックピットは従来開発されたA320ファミリーA330A340のレイアウトとは大きく異なり、縦長で大型の液晶ディスプレイを8列並べるスタイルを取っているが、フライバイワイヤーはそのまま引き継いでいる。
また、低騒音で低二酸化炭素排出量を実現し「環境に優しい航空機」であることを売りにしている。
機体の製造には日本の大手企業21社(三菱重工業富士重工業新明和工業?など)が参加している。

しかし2017年現在、日本の航空会社に就航している機体はない*2

参考リンク(http://www.airbusjapan.com/aircraft-families-jp/passengeraircraftjp/a380jp/

性能諸元(A380-800)

乗員2名(機長副機長
乗客定員525名(3クラス)/853名(モノクラス)
全長73.00m
全高24.10m
全幅79.80m
翼面積845
運行自重277,000kg(277t)
最大離陸重量560,000kg(560t)
ペイロード66,400kg
エンジンターボファン×4基
(ロールスロイス トレント970又はエンジン・アライアンスGP7270を搭載)
エンジン推力311kN(69,915lbf)
速度
(最大/巡航)
マッハ0.89/マッハ0.85
最大航続距離14,800km
巡航高度13,100m
離陸滑走距離2,990m(トレント900)/3,030m(GP7270)
着陸滑走距離2,100m


受注・引渡し状況(A380-800)

国籍導入会社発注数オプション引渡し数搭載エンジン
韓国アシアナ航空?644GP7200
大韓航空?101010
イギリスヴァージン・アトランティック航空66トレント900
ブリティッシュ・エアウェイズ12710
フランスエールフランス?12210GP7200
エールオーストラル2
(購入キャンセル済み)
UAEエミレーツ航空14073
エティハド航空1053
カタールカタール航空1036
オーストラリアカンタス航空20412トレント900
インドキングフィッシャー航空5
(購入キャンセル済み)
5未定
シンガポールシンガポール航空24119トレント900
日本スカイマーク6
(購入キャンセル済み)*3
2
全日本空輸3
タイタイ国際航空66
ロシアトランスアエロ航空44GP7200
中国中国南方航空55トレント900
マレーシアマレーシア航空66トレント900
ドイツルフトハンザ航空1414
サウジアラビアプライベート機*411
イランイラン航空10
(購入キャンセル)
未公表
-アメデオ
(ドリック・リース)
20
合計33249183


主な派生型

  • A380-800:
    基本型。3クラス555席。

  • A380-800C:
    メインデッキの一部を貨物室としたコンビ型。397席〜454席。

  • A380-800S:
    A380-800の短距離型。

  • A380-800F:
    A300-800の純貨物型。150t以上のペイロードを持ち、航続距離は10,400kmである。
    完成すればAn-124を超え、世界最大の貨物機となるはずだったが、A380シリーズ全体の開発スケジュール遅延により、当初の顧客からの発注が全てキャンセルされたため、実機の生産はまだ行われていない*5
    なお、本機には「ノーズカーゴドアがつけられないため長尺貨物の搭載ができない」「2階部分への貨物の積み降ろしには専用のローダーが必要」などの欠点が指摘されている。

  • A380-800R:
    A380-800の航続距離延長型。

  • A380-900:
    A380-800の胴体延長型。3クラス656席。

  • A380-900S:
    A380-900の短距離型。

  • A380-700:
    A380-800の胴体短縮型。3クラス480席。

上記各型のうち、実際に生産されているのは基本型のA380-800のみである。
エアバスでは、当分の間は-800型に生産・販売を集中し、それ以外の型については今後、顧客からの要望があれば開発・生産を検討することとしている、という。

IMG_5872.jpg



*1 この遅延により、貨物機型の発注は全てキャンセルされてしまった。
*2 全日本空輸スカイマークが発注している(いた)が、スカイマークは既にキャンセルしており、全日空にはまだ引き渡されていない。
*3 その後、2016年3月にエミレーツ航空が「追加購入」の形で組み立て中の2機を引き受けた。
*4 元々エティハド航空向けに納入予定であった飛行試験2号機を改装したもの。
*5 今後、導入を希望する顧客があれば生産に応じるとしている。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS