Last-modified: 2017-10-06 (金) 18:55:10 (15d)

【二式水上戦闘機】(にしきすいじょうせんとうき)

三菱重工業製の艦上戦闘機零式艦上戦闘機」をベースに、中島飛行機で製作された*1水上戦闘機
海軍での形式名称は「A6M2-N」。アメリカ軍でのコードネームは「Rufe(ルーフェ)」。
「二式水戦」と略されることが多い。

零戦一一型をベースに、主脚着艦フックを撤去し、替わりに浮舟(大型の単浮舟+双補助浮舟)を取り付けている。
そのため、原型の零戦に比べて飛行性能は低下したが、零戦特有の高機動性そのものは損なわれず、アリューシャン列島やソロモン諸島方面などの孤島基地における防空任務に活躍した*2
また、戦争末期には特攻機としても使用された。

本機最大の弱点は、その浮舟であった。
浮舟が被弾するなどして損傷すると安定性が低下し、なおかつ、浮舟内に燃料タンクも備えていたため、飛行の継続が困難になった。

性能諸元

機体略号A6M2-N
乗員パイロット1名
全長10.24m
全高4.305m
全幅12.50m
翼面積22.44
空虚重量1,922kg
全備重量2,460kg
プロペラ住友・ハミルトン定速3翅
発動機中島「栄」一二型空冷複列星形14気筒×1基(出力940hp)
速度
(最高/巡航)
437km/h / 400km/h
航続距離1,150km
実用上昇限度10,500m
上昇率6分46秒/5,000m
武装九九式一号20mm機銃×2挺(主翼)
九七式7.7mm機銃×2挺(機首)
爆装60kg爆弾×2発



*1 中島飛行機が本機の生産を引き受けたのは、当時の三菱が一式陸上攻撃機の生産・改修に人員・資材・資金のリソースを大きく食われており、そこまで手が回らなかったためといわれている。
  なお、中島飛行機は本機の母体である零式艦上戦闘機の生産も三菱から受託しており、最終的に同機の総生産機数の2/3を生産していた。

*2 当時、他国でも陸上(艦上)戦闘機をベースにした水上戦闘機の試作が行われていたが、本機がほぼ唯一といってよい成功例であった。

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