*&ruby(てぃーびーえふ){【TBF】}; [#pd62d8ca]
Grumman TBF "[[Avenger>アヴェンジャー]]".~
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1930年代〜1940年代にアメリカの[[グラマン]]社が開発・生産し、[[アメリカ海軍]]/[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]に納入された[[単発>単発機]]・[[レシプロ>レシプロエンジン]][[艦上攻撃機]]([[雷撃機]])。~
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1942年の[[ミッドウェー海戦]]でデビューし、以後、[[アメリカ海軍航空隊>アメリカ海軍]]の主力[[艦上攻撃機]]((なお、日本語の文脈では「艦上攻撃機」とされているが、日本の艦上攻撃機が「[[流星]]」以外[[急降下爆撃]]の能力がなかったのに対し、本機には[[急降下爆撃]]の可能な機体もあった。))として活躍した。~
生産途中から[[グラマン]]に代わってゼネラル・モーターズ(GM)社が生産を引き継ぎ、同社で生産された機体は「TBM」と呼ばれた。~
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本機は、前任の[[艦載>艦載機]][[雷撃機]]であった[[ダグラス]][[TBD「デバステイター」>TBD]]の欠点「[[航続距離]]が短すぎて[[戦闘機]]・[[急降下爆撃機]]と連携できない((そのため、アメリカでは[[艦上爆撃機]]に[[偵察機]]の役割を兼務させていた。))」点を解消するため、内部[[燃料]]タンクを大型化し、さらに[[航空魚雷]]を機内に格納する[[ウェポンベイ]]方式を採用した。~
このため、1940年代当時の[[艦載機]]としてはかなり大型の機体に仕上がった。~
>[[操縦席>コックピット]]背面の[[機銃]]は全周旋回可能な[[銃塔>砲塔]]式となり、機体下面にも引き込み式の機銃が備えられ、機内は複数の階層構造となっているなど、[[双発>双発機]]大型[[陸上>陸上機]][[爆撃機]]に似た異色な構造を持っていた。

本機は[[雷撃機]]としては世界最高水準の性能((唯一対抗できたのは日本の[[九七式艦上攻撃機]]のみであったが、それよりも性能が優れていた。))を誇り、[[日本海軍>日本軍]]の[[零戦>零式艦上戦闘機]]がアメリカの[[F6F]]によって劣勢に追い込まれた1943年以降の海戦で活躍し、[[戦艦]][[「大和」>大和]]・[[「武蔵」>大和]]や[[空母>航空母艦]][[「瑞鶴」>翔鶴]]など多数の日本艦を撃沈する戦果を挙げた。~
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戦後にはその[[搭載力>ペイロード]]を活かして[[対潜哨戒機]]としても用いられたが、当時の[[レーダー]]などの電子機器と対潜攻撃用の兵装を1機に搭載することは非常に困難だったため、探知専用の機体(ハンター)と攻撃専用の機体(キラー)に分離して運用されていた(いわゆる[[ハンターキラー]])。~
>この体制は、一機で探知と攻撃のできる[[グラマン]][[S-2「トラッカー」>S-2]]の実用化まで続けられていた。

また、本機はイギリス海軍航空隊でも「ターポン」の名称で使用された。~
大戦後はアメリカ海軍の余剰機がイギリスの他、ウルグアイ、カナダ、フランス、オランダ、日本([[海上自衛隊]])に供与された。~
また、本機はイギリス[[海軍]]航空隊でも「ターポン」の名称で使用された。~
大戦後はアメリカ海軍の余剰機がイギリスの他、ウルグアイ、カナダ、[[フランス>フランス軍]]、オランダ、日本([[海上自衛隊]])に供与された。~
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大戦後は民間にも払い下げられ、[[輸送機]]や遊覧用[[旅客機]]、航空機空撮用の撮影機、空中消火機に転用された。~
現在でも、数機が個人の手によって飛行可能な状態に保たれており、[[航空ショー>エアショー]]のフライトデモなどで見る事が出来る。~

**スペックデータ(TBF) [#hc341c76]
|乗員|3名|
|全長|12.195m|
|全高|5m|
|翼幅|16.51m|
|翼面積|46|
|翼型|root:NACA 23015&br;tip:NACA 23009|
|総重量|7,047kg|
|[[燃料]]容量|1,249L(中央部インテグラルタンク)+220L×2基([[ドロップタンク>増槽]]([[主翼]]下))&br;1,041L(爆弾倉[[フェリー>回航]]タンク)&br;オイル:121L|
|[[エンジン]]|[[ライト>カーチス・ライト]][[R-2600-8「ツイン・サイクロン」>R-2600]][[空冷>空冷エンジン]]星型14気筒×1基&br;(出力1,700hp(1,300kW))|
|[[プロペラ]]|ハミルトン・スタンダード社製3枚翅定速プロペラ|
|最高[[速度]]|447km/h|
|[[巡航速度]]|346km/h|
|[[航続距離]]|1,456km(巡航速度時)|
|[[上昇限度]]|6,900m|
|[[上昇率]]|5.46m/s|
|[[馬力荷重]]|0.18kW/kg|
|固定武装|ブローニングM1919 7.62mm機関銃×1挺([[機首]](初期型))or [[M2 12.7mm機関銃>ブローニングM2]]×2門([[主翼]])&br;ブローニングM2 12.7mm機関銃×1門(背面)&br;ブローニング M1919 7.62mm機関銃×1挺(腹部)|
|爆装|3.5インチ(89mm)"FFAR"、5インチ(127mm)"FFAR"または"HVAR"[[ロケット弾]]×8発&br;2,000lb(907kg)までの爆弾または&br;Mk.13[[航空魚雷]]またはMk.24[[機雷]](Fido)(実態は音響誘導[[対潜魚雷]])×1発|
~
**バリエーション(カッコ内は生産・改修機数) [#jc92bd80]
***TBF [#e5cffe87]
-XTBF-1(2機):~
[[R-2600-8「ツイン・サイクロン」>R-2600]][[エンジン]](1,700hp(1,300kW))を搭載したプロトタイプ。~
2号機では[[ドーサルフィン]]を採用した。~
~
--TBF-1(1,526機):~
プロトタイプ2号機をベースにした初期生産型。~
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--TBF-1C(765機):~
TBF-1の主翼に12.7mm機関銃を搭載し、燃料搭載量を増加させた型。~
~
--TBF-1B:~
イギリス向けアヴェンジャー気慮鴇痢~
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--TBF-1D:~
TBF-1の右主翼前縁の[[レドーム]]にセンチメトリック[[レーダー]]を搭載した型。~
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--TBF-1CD:~
TBF-1Cの右主翼前縁のレドームにセンチメトリックレーダーを搭載した型。~
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--TBF-1E:~
電子機器を追加した型。~
~
--TBF-1J:~
悪天候に対応できる装備を搭載した型。~
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--TBF-1L:~
爆弾倉に格納式サーチライトを搭載した型。~
~
--TBF-1P:~
[[写真偵察機>偵察機]]型。~
~
--TBF-1CP:~
TBF-1Cの写真偵察機型。~
~
-XTBF-2:~
TBF-1のエンジンをXR-2600-10(出力1,900hp(1,400kW))に換装した型。~
~
-XTBF-3:~
TBF-1のエンジンをR-2600-20(出力1,900hp(1,400kW))に換装した型。~
~
--TBF-3:~
XBTF-3の量産型。計画のみ。~
~
***TBM [#icfdfe49]
-TBM-1(550機):~
ゼネラル・モーターズ(GM)社製TBF-1。~
~
--TBM-1C(2,336機):~
ゼネラル・モーターズ(GM)社製TBF-1C。~
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--TBM-1D:~
TBM-1の右主翼前縁のレドームにセンチメトリックレーダーを搭載した型。~
~
--TBM-1E:~
電子装備を追加した型。~
~
--TBM-1J:~
全天候対応型。~
~
--TBM-1L:~
爆弾倉に格納式サーチライトを搭載した型。~
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--TBM-1P:~
写真偵察機型。~
~
--TBM-1CP:~
TBM-1Cの写真偵察機型。~
~
-TBM-2(1機):~
TBM-1のエンジンをXR-2600-10に換装した型。~
~
-XTBM-3(4機):~
TBM-1CのエンジンをR-2600-20に換装した型。~
~
--TBM-3(4,011機):~
マイナーチェンジモデル。~
主翼下に[[ハードポイント]]の追加やエンジンのアップグレードを行った。~
~
--TBM-3D:~
右主翼前縁のレドームにセンチメトリックレーダーを搭載した型。~
~
--TBM-3E(646機):~
機体構造を強化し、腹部機銃を撤去、索敵レーダーを搭載した型。~
~
--TBM-3H:~
水上捜索レーダーを搭載した型。~
~
--TBM-3J:~
全天候対応型。~
~
--TBM-3L:~
爆弾倉に格納式サーチライトを搭載した型。~
~
--TBM-3M:~
「タイニー・ティム」[[ロケット弾]]を搭載できるようにした型。~
~
--TBM-3N:~
夜間攻撃機型。~
~
--TBM-3P:~
写真偵察機型。~
~
--TBM-3Q:~
[[電子戦]]用装備を搭載した型。~
~
--TBM-3R:~
7人乗り[[艦上輸送機>輸送機]]型。~
~
--TBM-3S:~
対潜攻撃機型。~
~
--TBM-3U:~
汎用・標的機型。~
~
--TBM-3W:~
腹部レドームに[[AN/APS-20]][[レーダー]]を搭載した型。~
~
-XTBM-4(3機):~
[[急降下爆撃]]兼用のプロトタイプ。~
TBM-3Eをベースに、中央部の補強や折りたたみ機構の変更など翼の改造を行った。~
~
--TBM-4(2,141機):~
XBTM-4の量産型。日本の敗戦によりキャンセル。~
~
***イギリス海軍向け [#w4597bc8]
-ターポンGR.機淵▲凜Д鵐献磧Mk.機法400機):~
イギリス海軍向けTBF-1の名称。~
~
-アヴェンジャー Mk.供334機):~
イギリス海軍向けTBM-1/TBM-1Cの名称。~
~
-アヴェンジャー Mk.掘222機):~
イギリス海軍向けTBM-3の名称。~
~
-アヴェンジャー Mk.検70機):~
イギリス海軍向けTBM-3Sの名称。キャンセル。~
~
-アヴェンジャー AS4:~
戦後に納入されたTBM-3Eのイギリス海軍での呼称。~
~
-アヴェンジャー AS5:~
戦後に納入されたTBM-3Sのイギリス海軍での呼称。英国製の装備を搭載。~
~
-アヴェンジャー AS6:~
TBM-3Sのイギリス海軍での呼称。英国製の装備を搭載。~
~
***カナダ海軍向け [#z15084d4]
-アヴェンジャー AS3(98機):~
対潜任務用に改造した型。背部機銃は撤去されている。~
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-アヴェンジャー AS3M:~
AS3に[[MAD>磁気捜索装置]]ブームを装備した型。~
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-アヴェンジャー Mk.3W2(8機):~
TBM-3Wに似た機体。腹部[[レドーム]]が大きい。~
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