*&ruby(ほうい){【包囲】}; [#pdcefb35]
envelopment

自軍の戦力を集結させつつ、敵戦力を分散させる事。~
基本的には自軍をいったん分散させ、一つの敵[[部隊]]に対して2カ所以上から一斉に攻撃する事を指す。~

そうする事によって敵は応戦のための戦線を2カ所以上作らなければならなくなり、火力が分散する。~
また、遮蔽物などの地理的条件は敵との位置関係によって変化するため、地勢的な優位を確保させない事ができる。~
加えて、敵にとっての安全地帯が少なく、[[機動]]・[[撤退]]の経路が限定されるため、敵の行動を予測しやすくなる。

反面、分散によって個々の[[部隊]]の戦力が低下するため、各個撃破される恐れがある。

**包囲戦術の例 [#j9dc2c15]

***例1 [#zcf09942]
    □□□
    ↓↓↓
    ↑↑↑
 □→←■■■
 □→←■■■
 □→←■■■

上図では『■』の[[部隊]]が『□』の[[部隊]]に包囲されている。~
『□』の側は全ての火力を一カ所の敵に集中させている。~
翻って『■』の側は戦力を2分割して二つの戦線を同時に支える事を強いられている。

ただし、上図における『□』側は潜在的な危険を抱えている。~
『■』側に交戦していない余剰戦力が存在するからだ。~

***例2 [#kce6ba6c]
      □
      ↓
      ↑
 □→←■■■
 □→←■■■
    ■■■→←□
    ↓↓
    ↑↑
    □□

ダメな包囲の例。~
『□』側が戦力を分散させすぎて火力を集中できていない。~
火線の薄い右上または右の『□』が集中攻撃を受けて撃破され、包囲が崩れるだろう。

***例3 [#cdce0900]

       □→←■
      □□→←■
      ↓↓ 
      ↑↑
     ■■■
  □→←■
 □□→←■
 ↑↑
 ↓↓
 ■■

例1の状況から戦況が逆転した例。~
『■』側の余剰戦力が左右両翼に[[展開]]され、『□』側が逆に包囲されてしまっている。~

***例4 [#hfa35340]
    □□□
    ↓↓↓
    ↑↑↑
    ■■■
     ■■
 
 
 
 □→←■■
 □→←■
 □→←■

例1の状況から『□』側の包囲が突破された例。~
『■』側の余剰戦力が上部の『□』に突撃し、戦線が後退して包囲が破られている。

IP:113.32.25.82 TIME:"2014-11-24 (月) 15:40:32" REFERER:"http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:33.0) Gecko/20100101 Firefox/33.0"

トップ 編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS