*&ruby(へんさしゃげき){【偏差射撃】}; [#b0a28675]

発射から着弾までのタイムラグの間に目標がどう動くかを予測して、その予想位置を狙って射撃する事。~
「見越し射撃」「リード射撃」とも。~
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キロメートル単位の距離がある場合、[[火砲>ガン]]の発射から着弾まで何秒も時間がかかる事が珍しくない。~
このため、静止目標を狙うような要領で移動目標を撃つと、弾が到達する頃には標的は別の場所に移っている。~
目標に対してキロメートル単位の距離がある場合、[[火砲>ガン]]の発射から着弾まで時間がかかる事は度々ある。~
このため、静止目標を狙うような要領で移動する目標を撃つと、弾が到達する頃には標的は別の場所に移っている。~
移動する目標を狙い撃つには、発射した時点での標的の位置ではなく、弾着の時点で標的がいるはずの位置を狙う必要がある。~
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[[歩兵]]レベルの戦闘では目測と勘で対応できるが、厳密に行うためには精密な計測と数学的な推定が必要不可欠。~
現代の[[火器管制装置]]は、[[ジャイロスコープ]]や[[レーダー]]を用いて偏差射撃のための計算と照準補正を行っている。
距離や経験によっては、目測と勘に基づいた射撃でも成功の可能性は十分ある。しかし、厳密に行うためには精密な計測と数学的な推定が必要不可欠である。~
そのため、近代になってからは[[ジャイロスコープ]]や[[レーダー]]を用いて偏差射撃のための計算と照準補正を自動で行う[[火器管制装置]]などの開発が進められ、多くの兵器に搭載された。~
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[[軍用機]]、特に搭載武装が基本的に[[機関銃]]、[[機関砲]]のみであった[[第一次世界大戦]]から[[第二次世界大戦]]頃の[[戦闘機]][[パイロット>エビエーター]]たちには、正確に射撃、敵機を[[撃墜]]するための優れた偏差射撃の技術が求められた。~
航空機搭載の可能な[[火器管制装置]]が実用化するのは[[朝鮮戦争]]頃で、近代的な[[戦闘機]]は基本的にそれらを搭載している。~
一方で完全に敵機の[[機動>マニューバー]]を予測した偏差射撃を実施することは不可能に近く、現代の[[戦闘機]][[パイロット>エビエーター]]にとっても偏差射撃の技術の重要性は薄れていない。~

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