*&ruby(あいこくごう){【愛国号】}; [#e5baf0d9]
1930年代〜1940年代の日本において、(政府・議会が策定した国の軍事予算からの支出ではなく)一般市民や非軍需企業などからの献金により調達され、[[陸軍>日本軍]]に納入された[[航空機]]につけられた[[愛称]]。~
[[海軍>日本軍]]でも同様の経緯で調達された機体があり、こちらは「報国号」と呼ばれた。~
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機体の納入は、一般的に、地域住民や企業・団体の構成員が資金を出し合ってメーカーから機体を購入、これを軍に寄付するという形でされることになっていたが、実際には陸軍省内にあった「国防献品委員会」という組織が間に入り、機体の購入を含めた事務手続一切を代行していた。~
機体の納入は、一般的に、地域住民や企業・団体の構成員が''資金を出し合ってメーカーから機体を購入、これを軍に寄付する''という形でされることになっていたが、実際には''陸軍省内にあった「国防献品委員会」という組織が間に入り、機体の購入を含めた事務手続一切を代行していた。''~
(中には、資産を持つ篤志家が個人で機体の購入資金を寄付するケースもあった)~
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これによって納入された機体には、[[主翼]]及び胴体に「愛国○○(何某)」という標記が大書されていたが、[[第二次世界大戦]]の頃には機密保持のため小さな標記に替わり、やがて標記そのものが見られなくなった。~
>なお、「愛国(報国)」の名称は[[航空機]]以外にも、寄付金によって調達された[[陸軍]]([[海軍]])の装備品全てにつけられたものである。~
また、[[航空機]]、[[戦車]]、[[火砲>ガン]]などの大型装備品には、納入された順番に[[1号]]からの連番と寄付金の拠出者名(氏名・団体・地方名)を表記することになっていた。
また、[[航空機]]、自動車、[[火砲>ガン]]などの大型装備品には、納入された順番に[[1号]]からの連番と寄付金の拠出者名(氏名・団体・地方名)を表記することになっていた。

IP:118.14.32.153 TIME:"2022-08-14 (日) 11:33:31" REFERER:"http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/104.0.0.0 Safari/537.36"

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