【MACシップ】(まっくしっぷ) †

Marchant Aircraft Carrier.（商船空母）

第二次世界大戦中の英国で、輸送船団の護衛用に用いられた護衛空母の一種。
ただし「商船から改造した空母」というより「哨戒機が発着できる国営商船」と表現した方が実態に近い。

徴用した商船に、簡易な飛行甲板と格納庫を設置する改装を施したもの。
哨戒機として、ソードフィッシュ艦上攻撃機を4機まで搭載できた。
貨物船としての機能はそのまま保持され、商船時代の船員もそのまま軍属の船員として雇われた。
武装としては、QF Mk.�� 4インチ（102mm）単装砲1基、ボフォース40mm単装機関砲2挺、エリコン20mm単装機関砲4〜8挺を装備していた。

ドイツ海軍の通商破壊戦への緊急対策として一時的に投入されたもので、本格的な武装を備えた護衛空母が配備されるまで限定的に運用されていた。
アメリカ海軍の「ボーグ」級護衛空母（イギリス側では「アタッカー」級と呼称）がレンドリースで供給されると共に一線を退いていった。
幸いにも戦闘による損失艦はなく、終戦後には全艦が商船へと再改装されて民間に払い下げられている。

関連：CAMシップ?

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MACシップの各級 †

  • エンパイア・マックアルペイン級（穀物運搬船から改装、7,930t）：計6隻
    • エンパイア・マックアルぺイン（MV Empire MacAlpine?）
    • エンパイア・マッケンドリック（MV Empire MacKendrick?）
    • エンパイア・マックアンドリュー（MV Empire MacAndrew?）
    • エンパイア・マクダーモット（MV Empire MacDermott?）
    • エンパイア・マクレー（MV Empire MacRae?）
    • エンパイア・マッコーラム（MV Empire MacCallum?）

  • エンパイア･マッケイ級（穀物運搬船から改装、11,246t）：計4隻
    • エンパイア・マッケイ（MV Empire MacKay?）
    • エンパイア・マッコール（MV Empire MacColl?）
    • エンパイア・マクマホン（MV Empire MacMahon?）
    • エンパイア・マックケイブ（MV Empire MacCabe?）

  • ラパナ級（タンカーから改装、11,009t）：計9隻
    • ラパナ（MV Rapana）
    • アンサイラス（MV Ancylus）
    • アカヴァス（MV Acavus）
    • アレクシア（MV Alexia）
    • アマストラ（MV Amastra）
    • ミラルダ（MV Miralda）
    • アドゥラ（MV Adula）
    • ガディラ（MV Gadila）
    • マコマ（MV Macoma）


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