【C-1】(しーわん)

川崎重工など国内航空産業メーカーが合同製作した国産の中型輸送機
「ミニギャラクシー」とアメリカ軍の兵士に言われた程、高翼式の主翼とT字形尾翼が特徴となっている。

沖縄返還前に計画・設計された機体なので、政治的な判断から航続距離が異様に短く設定された(道北〜奄美群島までとされていた)のが欠点ではある*1が、4重フラップを活用した短距離離着陸性能や高機動飛行が可能な飛行性能は、他の輸送機には真似できない芸当である。
そのため、1970〜1980年代に旧科学技術庁の航空宇宙技術研究所(NAL)が開発したSTOL実験機「飛鳥」の製作母体に選ばれた他、アメリカ軍からも「特殊作戦用輸送機」としての導入が打診された、という話も残っている。

初飛行から30年近く経って老朽化・陳腐化をきたしているので、現在「中期防衛力整備計画」を基にした後継機「C-X」計画が進められている。
(ちなみに同機の設計は、海上自衛隊向けの新型哨戒機「XP-1?」との共通化が図られている)

スペックデータ

乗員:5名・兵員60名/空挺隊員45名の輸送が可能。
全長:29.0m
全高:9.9m
全幅:30.6m
主翼面積:120.5
空虚重量:24,000kg
最大離陸重量:45,000kg
ペイロード:8,000kg(最大)
エンジン:P&W製JT8D-9ターボファンエンジン(推力64.2kN)×2基
速度(最大/巡航):マッハ0.76/マッハ0.65
海面上昇率:1,067m/min
実用上昇限度:11,600m
航続距離:700nm(ペイロード最大時)/1,188nm(ペイロード6,500kg時)
製造:川崎重工

バリエーション

  • XC-1:試作・飛行実験機。2機製造。後に試作1号機(#001)はC-1FTBに、試作2号機(#002)は量産型に改造。
  • C-1:量産型。29機製造。
  • C-1FTB:試作1号機(#001)を改造したテストベット機。機首に装着された長い計測プローブが特徴。
    飛行開発実験団(岐阜基地)に配備され、T-4飛鳥XP-1?のエンジンのほか、ミサイルや機体装備品の試験に使用されている。1機のみ。
  • EC-1:量産型(78-1021号機)にECM装置を搭載した電子戦訓練機型。
    機首のアンテナフェアリングが特徴。隊司令部飛行隊(入間基地)に配備。1機のみ。
  • 飛鳥:C-1をベースにしたSTOL実験機。詳しくは項を参照。

関連:空挺降下

sharp_c1.JPG

*1 このため、空自は後年、同機の導入検討時に却下したC-130を輸入せざるを得なくなってしまった

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