【阻止攻撃】(そしこうげき)

interdiction strike (INT / IDS)

敵軍による侵攻を一時的に阻止する目的で、敵軍の策源地にある軍事目標を襲撃する事。
攻勢に出るために必要な兵站を運用不能にできれば、復旧するまで敵軍の作戦遂行能力を麻痺させる事ができる。

航空機による空爆で行われる事が多く、空襲である事を明示する場合は特に「航空阻止攻撃」と表記する。
敵領の深部へ侵入する必要のある場合が多く、航続距離地形追随飛行能力・ステルス性が重視される。

敵軍の基地に対する直接攻撃も行われるが、発電所・放送局・空港・港湾・ダム・工場・鉄道・道路などの社会インフラを破壊する場合も多い。
戦略爆撃とは異なり、主に前線側の判断で行われ、施設は敵の手で復旧される(または占領後に自軍が復旧させる)ものと想定される。

敵の動向次第で必要な出撃回数も消費弾薬の量も変化するため、物資の浪費を避けるべく必要最小限・高精度の攻撃が要求される。
また、直近の展開が予想される敵の動向を正しく特定・識別する必要があり、事前のスパイ活動が必要不可欠である。
目標の破壊に成功しても敵軍を押し留める効果がないという場合もままあり、敵の陽動に騙されて無意味に爆弾を浪費する事例も少なくない。

関連:戦略爆撃 攻勢対航空作戦


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