【阻塞気球】(そさいききゅう)

第二次世界大戦中に使用された戦場防空兵器。
ワイヤーで地上に固定された気球を多数浮遊させることにより「網」を張り、航空機の進入を阻み攻撃機による機銃掃射や爆撃を困難にさせる。
しかし、(ワイヤー自体の重さの関係から)あまり高空には揚げられないため、低高度域から侵入してくる機体を高射砲が対応可能な高度*1まで押し上げる役割を果たしていた。

主にバトル・オブ・ブリテンでイギリス軍が使用した。

また、対抗手段として、爆撃機の先端に大きなカッターを装備した「対阻塞気球機」も誕生した。


*1 低高度域に侵入してきた目標に対しては、砲身の旋回・俯仰に時間的余裕がなくなってしまう。

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