- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- 戦闘糧食 へ行く。
- 1 (2004-11-06 (土) 00:37:52)
- 2 (2004-11-06 (土) 06:02:18)
- 3 (2004-11-06 (土) 20:26:06)
- 4 (2006-10-15 (日) 23:14:45)
- 5 (2006-10-16 (月) 10:10:12)
- 6 (2006-10-17 (火) 22:02:21)
- 7 (2007-03-06 (火) 22:41:14)
- 8 (2007-03-11 (日) 11:36:34)
- 9 (2007-09-12 (水) 22:39:40)
- 10 (2008-03-09 (日) 08:48:12)
- 11 (2008-03-09 (日) 13:30:54)
- 12 (2009-07-20 (月) 22:11:54)
- 13 (2010-05-09 (日) 09:00:32)
- 14 (2010-05-09 (日) 13:10:05)
- 15 (2010-05-09 (日) 20:25:19)
- 16 (2010-10-18 (月) 22:24:54)
- 17 (2010-11-25 (木) 01:11:57)
- 18 (2011-01-02 (日) 09:47:19)
- 19 (2011-02-09 (水) 22:21:12)
- 20 (2011-05-09 (月) 11:15:20)
- 21 (2011-05-09 (月) 21:52:20)
- 22 (2011-08-15 (月) 06:32:35)
- 23 (2011-09-15 (木) 22:06:11)
- 24 (2012-08-18 (土) 21:51:07)
- 25 (2013-09-06 (金) 02:36:31)
- 26 (2013-09-06 (金) 17:06:22)
- 27 (2014-05-11 (日) 19:26:17)
- 28 (2014-09-23 (火) 10:48:01)
- 29 (2014-12-31 (水) 01:12:18)
- 30 (2014-12-31 (水) 14:37:07)
- 31 (2016-03-20 (日) 08:25:27)
- 32 (2017-03-11 (土) 12:13:00)
- 33 (2017-03-11 (土) 20:14:14)
- 34 (2017-03-12 (日) 14:27:20)
- 35 (2019-12-29 (日) 17:02:37)
- 36 (2020-09-27 (日) 08:26:58)
- 37 (2021-10-27 (水) 07:51:52)
- 38 (2022-02-12 (土) 12:06:33)
【戦闘糧食】 †
軍隊において、主に緊急・戦闘状態時に食される保存食料。Combat Ration.
緊急時の活動に必要なエネルギーを確保できるように作られているため、高カロリーかつ高塩分に仕上がっていることが多い。
基本的に非常(平時、もしくは基地内での通常業務に対して)食的なものだが、日常的にスナック、もしくは夜食感覚で食されることもある(その糧食の味が秀逸な場合に限る)。
また、今日では軍隊が大地震や風水害などの災害救援に投入されることも多く、その際、被災地住民への救助食糧として配布されることが多々ある。
アメリカ軍のMREなどが有名で、沖縄等のミリタリーショップに行けば、払い下げのMREが手に入る事もままある。ただ、その場合賞味期限外である事も多く、食するには注意が必要である。*1
なお、正式な用語ではないが、近年では払い下げ等で一般に出回ったコンバットレーションをミリメシ(military+飯の略)と通称することもある。
主な構成 †
多くの国で採用されている戦闘糧食の構成は、概ね次の通りといわれている。
- 缶詰・レトルトパックなどで封入された主食または副食
- 真空密封包装されたクラッカー・パンなど
- チョコレート・ガム・飴などの菓子類
将兵の興味を引き、ストレスを和らげ、士気向上や気力の維持に効果があるという。 - 飲料類(ティーバッグ、粉末ジュース、インスタントコーヒー・ココア、粉末スープ類など)
個人携行のものに添付され、湯や湯冷まし*2に入れて飲む。 - 簡単な食器類(スプーンなど)
- 簡易ヒーター(固形燃料・コンロや生石灰と水の反応熱を利用したものなど)
しかし、そのメニューや食材の細かい構成には、その国の食文化や気候、軍隊の抱える事情も反映され、国ごとに特色のあるものとなっている。
そのため、多国籍軍やPKF活動、同盟国間の合同軍事演習などで複数国の軍隊が集まると、兵士たちの間で戦闘糧食の交換や品評会が行われることもある。
「フランス軍の糧食「ラシヨン・ド・コンバ」1食のレートはMRE3食分」
「1993年のカンボジアPKOでの『戦闘糧食コンテスト』で、自衛隊の『戦闘糧食2型』がトップ賞を獲得した*3」
などというエピソードもある。
各国の戦闘糧食 †
- 自衛隊
米食文化の影響から、米飯関係が特に充実している。
- カナダ軍
メニュー構成が非常に豊富といわれている。- Individual Meal Pack
- Individual Meal Pack
- イギリス軍
紅茶文化の影響から、ティータイムに重きを置いているという。- 24 HOUR RATION
- フランス軍
味に特化され、市販品や民族料理も多用した多彩なメニュー構成となっている。- RATION DE COMBAT INDIVIDUELLE RECHAUFFABLE
- ドイツ軍?
- Einmannpackung (EPA)
- イタリア軍
過酷な保管環境でも劣化しないよう厳重に密封パックされており、ワインやデザートまでついている。- FORZE ARMATE/RAZIONE VIVERI SPENTOCIALE DA COMBATTIME
- ベルギー軍
- RATION DE COMBATS CONDITIONNEE
- ロシア軍
寒冷地であることから、温かい食事を取れるような工夫がなされているという。ИНДИВИДУАЛЪНЫИ РАЦИОН ПИТАНИЕ
- オーストラリア国防軍
- CR1M
- 韓国軍
- 携帯糧食1型(パックめし。カレーと炸醤飯の2種類。副食として、かならずキムチが付属する。)
- 携帯糧食2型(フリーズドライ。ビビンバ(3種類)のみ。副食として、味噌汁・ごま油・キムチの汁・チョコレートなどが付属。)
関連サイトへのリンク †
・THE戦闘糧食
http://10.studio-web.net/~phototec/
・THE Ration
http://www.weapons-free.com/ration/
・買ってみよう・味わってみよう!戦闘糧食
http://namachan.parfait.ne.jp/mre.html
*1 多くの場合は「観賞用」として販売され、内容品を食したことによって精神や肉体へ何らかのダメージがあったとしても「自己責任」としている。
*2 戦地では飲用に適さない水を煮沸して飲むことが多い。
*3 「米飯とおかず」という、世界的に見ても珍しい構成であることから、缶詰パンやクラッカーを主食とする糧食に飽きていた欧米の将兵にとっては新鮮に見え、それが高い評価に繋がったという。