【縦射】(じゅうしゃ)

縦隊で行列を作っている敵に対して、正面または背後から攻撃を仕掛ける事。
または、味方を包囲するように横一列に並んでいる敵に、遊撃戦力が側面から奇襲を仕掛ける事。

狙った標的に命中しなくても流れ弾で誰かが死傷する可能性が高い。
また、人体を貫通した弾丸がさらに背後の敵に命中する可能性があるため、1発で複数の敵を殺傷し得る。
非常に効率的に敵を殺傷できる状態であり、敵に縦射されないよう隊形を整える事は近代陸戦の基礎である。

一般的には、部隊は戦闘態勢に入る際に形を変え、敵を包囲するなり散開するなりの対処をして縦射を防ぐ。
しかし包囲は側面から奇襲された場合に脆弱で、散開は火力を集中させて反撃する事が困難である。


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