【エアバースト・グレネード】(えあばーすとぐれねーど)

airburst grenade
目標の上空で炸裂することで曳下射撃を可能とした、新世代の擲弾

専用の発射器には測距儀付きの照準器と火器管制装置が内蔵されており、擲弾の信管に対して自動的に炸裂距離を入力する。
擲弾は従来の曲射式とは異なり、やや小型の弾体を用いる直射式であり、発射されると目標の上空へほぼまっすぐに飛翔する。
目標の上空に達した時点で炸裂するため、目標が塹壕タコツボに隠れていたとしても正確に殺傷することができる。

この方式は、アメリカ軍のOICW計画により開発されたXM29?に端を発する。
これは、信頼性の高い突撃銃とエアバースト式擲弾発射器を組み合わせた複合型小銃の開発計画であったが、重量とコストが膨大となったため開発は中止された。
後に計画は突撃銃部分のXM8?と、擲弾発射器部分のXM25?に分割された。
XM8?は米軍内部の対立で採用を逃したが、XM25?は試験採用で高い評価を得て制式採用される見込みである。

韓国では比較的単純な機構で重量とコストを抑えた複合型小銃のK11?が開発されている。
また、ベルギーのF2000?突撃銃は、将来エアバースト発射器を装着することを前提に設計されているという。


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