【軍事境界線】(ぐんじきょうかいせん)

1953年の朝鮮戦争休戦以後、軍事的に朝鮮半島を北緯38度付近で南北に区切っている4km幅の「非武装地帯(DMZ)」の事。「休戦ライン」とも呼ばれる。
よく「38度線」と呼ばれるが、実際のところ、厳密に北緯38度のラインには沿っていない。

朝鮮戦争(1950年6月25日〜)の停戦合意により設定され、これを境界として朝鮮民主主義人民共和国軍と大韓民国軍が現在も対峙している。
その一方、平和的な行動では、半島縦断鉄道の復活工事(日本統治時代に建設されたもので、朝鮮戦争により分断されていた)が進むなど、まさに複雑な問題が一緒になった地域である。

北朝鮮と韓国の実務者協議は、この軍事境界線上にある板門店(はんもんてん/パンムンジョム)という村の共同警備区域(JSA)内に置かれた、軍事停戦委員会本会議場で行われる。
ここは朝鮮戦争の停戦合意が行われた所でもある。

関連:朝鮮戦争 非武装地帯 38度線


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