Last-modified: 2017-09-06 (水) 01:26:09 (75d)

【Mi-28】(えむあいにじゅうはち)

旧ソビエトのミル設計局が開発した攻撃ヘリコプター
NATOコードHavoc(ハボック)

Ka-50と同様、純粋な攻撃ヘリコプターとして開発され、1982年に試作機が初飛行に成功し、1984年にはKa-50とソビエト空軍の次期対戦車ヘリコプターの座を争ったが、惜しくも次期制式採用機の座を逃した。
その後も開発は行われ、改良型のMi-28Aが初飛行したものの、全天候型でなく性能的にKa-50に劣っているとみなされ、1993年に開発が中止された。
しかし、Ka-50は財政難で思うように生産・配備が進まないため、開発計画は続けられることになり1995年には全天候/夜間攻撃能力を持つMi-28Nが登場し、1996年に初飛行した。
この機体はAH-64Dと同様にメインローター上部にレーダーを持つ。
Mi-28Nは2006年にロシア空軍が10機発注しており、2015年までに300機が発注される予定であったが、並行してKa-52などの導入も行われたため発注数は減少している。

Mi-28はタンデム複座式のコックピットを持つ攻撃ヘリコプターとしてはオーソドックスなスタイルとなっている。
操縦席周囲には防弾装甲が施されており、20mm弾の直接命中を食い止めるほか、コックピットのガラスは12.7mm弾の至近距離からの被弾に完全に耐えられ、20mm程度の爆発したミサイルの破片が当たっても乗員に影響を及ぼさない。
機首には光学式兵装照準器とレーザー測距/目標指示装置電子装備が搭載されたターレットを持つ。またテールローターはAH-64同様にX字形である。

スペックデータ

乗員2名(射撃手兼航法士・操縦士)
全長17.01m(ローター除く)
全高4.7m
主回転翼直径17.2m
回転円板面積232.4
空虚重量8,095kg
離陸重量
(通常/最大)
10,400kg/11,500kg
最大兵装搭載量1,920kg
発動機クリーモフTV3-117VMAターボシャフト(出力1,545kW)×2基
機内燃料搭載量1,900リットル
速度
(最大/巡航)
162kt/143kt
海面上昇率816km/min
航続距離234nm(機内燃料最大時)/593nm(フェリー時)
実用航続距離450km
実用上昇限度5,800m
ホバリング上昇限度3,600m(OGE)
固定武装2A42 30mm機関砲×1門
兵装スタブウィング下のパイロン2基に以下の武装を搭載可能。
9M120「アターカV(AT-9「スパイラル2」)」対戦車ミサイル×16発
S-8ロケット弾×40発
S-13ロケット弾×10発
Gsh-23L 23mmガンポッド(弾数250発)×2基
9K118 Sheksna(AT-12「スウィンガー」)対戦車ミサイル×8発
9M123「フリザンテーマ」(AT-15「スプリンガー」)×8発
イグラ-V空対空ミサイル×2発
R-73空対空ミサイル×2発
KMGU-2小爆弾・地雷散布ディスペンサー


バリエーション

  • Mi-28A:
    初期生産型(試作機)。

  • Mi-28N:
    「ノチュノーイ・オホートニク*1」と呼ばれる全天候/夜間戦闘対応型。
    ミリ波レーダー、赤外線カメラ、レーザー照準装置などを搭載している。
    エンジンTV-3-117VMA-SB3?×2基(二つあわせて5,000馬力)を搭載。

    • Ni-28NE:
      輸出型。

    • Mi-28D:
      N型の夜間攻撃装備非搭載モデル。

    • Mi-28NAe:
      韓国陸軍に提案されたMi-28Nの輸出モデル。

    • Mi-28UB:
      練習機型。
      複座の双方に操縦機構をそなえるが戦闘能力も保持している。

  • Mi-28NM:
    N型のアップグレード型。
    レーダー反射面積の低下、航続距離延長、高度な兵器制御システム、空対空兵装の運用能力、最高速度の増加などの改良が施されている。

  • Mi-28L:
    A型のイラクへの輸出型。
    湾岸戦争により白紙。


*1 «Ночной охотник» :ロシア語で「夜の狩人」という意味。

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