Last-modified: 2023-04-09 (日) 10:41:12 (166d)
【HIMARS】 †
M142 High Mobility Artillery Rocket System(高機動ロケット砲システム)
アメリカ陸軍の運用する自走多連装ロケットシステム。
大型ロケット弾6発を発射可能な状態で搭載したトラック。
プラットフォームは「FMTV(Family of Medium Tactical Vehicles:中型戦術車両ファミリー)」5トントラックを採用。
車台に装甲キャブ、FCS・ロケット弾発射装置などを搭載した。
前世代のMLRSと比べて小型軽量化されたため、C-130輸送機に搭載して空輸する事も可能になった。
装填されるロケット弾はM270と共通の「MFOM(MLRS Family Of Munition rockets and artillery missiles)」規格である。
軽量化の代償としてペイロードが少なく、発射筒はM270の半分しか搭載されていない。
主に緊急展開と迅速な集中運用を求めて大量生産され、空挺部隊・海兵隊・陸軍軽歩兵師団に配備・運用されている。
アメリカのほか、シンガポール・UAE・カナダ・スペインでも運用されている。
主な運用国 †
- 現在の運用国
- 調達予定
- オーストラリア:20基
- エストニア:6基
- ラトビア:6基
- リトアニア:8基
- オランダ:20基
- ポーランド:20基+486基(この内468基分は発射装置のみ、国産のJelcz6×6シャーシに搭載予定)
- 中華民国(台湾):11基
スペックデータ †
乗員 | 3名 |
全長 | 7m |
全高 | 3.2m |
全幅 | 2.4m |
戦闘重量 | 13.7t |
エンジン | キャタピラー3166 ディーゼルエンジン(出力330hp) |
速度 | 85km/h(路上) |
行動距離 | 480km |
最大射程 | 50km |
携行弾数 | 6発/1発(MGM-140) |
武装 | 6連装227mmロケット弾発射機×1基 (MGM-140「ATACMS」短距離弾道ミサイル1発に換装可能) |