Last-modified: 2012-06-08 (金) 23:06:02 (1963d)

【義勇兵】(ぎゆうへい)

Volunteer.

職業でも義務でもなく、個人の自発的意志により第三者の紛争に参加して戦う人間の事。
徴兵制によって招集された兵や職業軍人など、紛争当事国の国家主権に対して奉仕を行う者は含まれない。
また、傭兵テロリストなど、明らかに公序良俗に反する目的で活動する者も含まれない。

戦時国際法に基づく基本要件を満たすなら、正規の軍隊と同様に合法的な戦闘員として扱われる。
一方、一般に非合法戦闘員とみなされる者は義勇兵と認められない。

その実態

「義勇兵」という呼称には多分に自画自賛的な側面があり、その定義は曖昧である。

典型的な義勇兵は民兵の形態を取る。
最も人口に膾炙するイメージは「正規軍と連携して侵略者に立ち向かうレジスタンス」であろう。
しかし、現実に存在するレジスタンスは(占領した側の立場に立てば)テロリストあるいは敵側についた傭兵、第三者的立場であれば戦争犯罪者と同義であり、「義勇」を動機とはしていない。

また、そもそも義勇兵が存在するためには、その活動に従事する者に対する兵站の供給が絶対に必要となる。
即ち、義勇兵の背後では必ず経済活動が行われており、それが「ボランティア」である事は普通ない。

さらには、第三国の正規軍が「義勇軍」を名乗って進駐してくる事も珍しくない*1
もちろん、そうした他国からの義勇兵が字義通りの「義勇」のために訪れたのだと考えるのは、どうあっても無理がある。
代理戦争にせよ、国家の外交にせよ、利権誘導にせよ、背後になにがしかの戦略を持たない派兵はまずありえない。


*1 その大規模な例は、朝鮮戦争の際に「義勇」名目で中国人民解放軍が介入した例である。

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