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YS-11
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*&ruby(わいえすいちいち){【YS-11】}; [#k4bf744c]
日本航空機製造（NAMC）YS-11.~
~
[[第二次世界大戦]]後、日本のメーカーが初めて設計・生産し...
型式番号は「YS」が「輸送機（Yuso^ki） 設計（Sekkei）」の...
しかし、型式番号のYSの意味については諸説あるのでこの限り...
~
本機の設計は、三式戦闘機[[飛燕]]設計の土井武夫、[[零戦>零...
日本は[[第二次世界大戦]]の終戦まで、世界でも有数の[[航空...
製造は新三菱重工（現在の[[三菱重工業]]）、[[川崎航空機>川...
~
1962（昭和37）年に[[初飛行]]し、その2年後の1964（昭和39）...
当時国内で主流だった1,200ｍ級の[[滑走路]]での[[離>離陸]][...
また、アメリカやヨーロッパ、東南アジアへも輸出した実績も...
~
しかし、[[カタログスペック]]では高性能だった機体とは裏腹...
**その後 [#d781d4ff]
日本の航空技術開発という点では重要な意味を持っていた本機...
>本機の生産終了後、メーカーの日本航空機製造も解散してしま...
現在では機体の老朽化に伴う[[廃棄処分>用途廃棄]]やそれに伴...
日本で最後まで運行し続けたエアーニッポン((現：[[ANAウイン...
~
日本における[[旅客機]]としての活躍の場は失われたが、[[航...
また、日本航空学園では地上訓練用の機材として用いられてい...
>羽田にあった頃の同機は定期的にエンジンに火が入れられ「10...
>この他、2015年には大阪府八尾市の航空機販売・整備会社「エ...
その後、同機は[[能登空港]]へ[[回航]]され、同地で動態保存...
2007年には社団法人日本機械学会から「機械遺産」に認定され...
~
#ref(ys-11.jpg)
~
**スペックデータ [#qad0b9d2]
|乗員|2名|
|定員|56〜64名|
|全長|26.3m|
|全高|8.98m|
|全幅|32.0m|
|胴体直径|2.88m|
|[[主翼]]面積|94.8��|
|自重|14,600kg（A-100型）&br;15,400kg（A-500型）|
|最大離陸重量|23,500kg（A-100型）&br;24,500kg（A-200型）&...
|[[エンジン]]|[[ロールス・ロイス]]「ダート」[[ターボプロ...
|最大巡航速度|470〜480km/h|
|[[失速]]速度|140km/h|
|[[航続距離]]|1,090km（フル搭載時）&br;2,200km（最大）|
**派生型 [#s08d66c9]
-YS-11-100：~
初期生産型。~
~
-YS-11A：~
輸出を見込んで大幅な改良を施したモデル。
[[エンジン]]はタービンの耐熱性向上と[[プロペラ]]減速歯車...
その他にも主脚ドアなど各部の設計が変更された。~
--YS-11A-200：~
旅客型の標準モデル。
--YS-11A-300：~
旅客・貨物混載モデル。
--YS-11A-400：~
[[貨物専用モデル>貨物機]]。
--YS-11A-500：~
YS-11A-200のエンジンを542-10Kに換装し、[[ペイロード]]を50...
後にオートパイロットやTCADなどの追加装備を施したものも存...
---YS-11A-500R：~
YS-11A-200のエンジンにMk543を搭載し、高気温・高地運用時の...
--YS-11A-600：~
YS-11A-300のエンジンを542-10Kに換装し、[[ペイロード]]を50...
~
-YS-11A-CARGO：~
YS-11の最終モデルで[[貨物機]]改造タイプ。
***生産されなかった型 [#c02b0380]
-YS-11J：~
[[リージョナルジェット]]モデル。~
ロールス・ロイス/スネクマ M45H [[ターボファン]][[エンジン...
~
-YS-11S：~
YS-11の[[短距離離着陸>STOL]]機タイプ。~
航続距離900km、600m級の滑走路で離着陸が可能とされた。~
~
-YS-33：~
YS-11の後継機種（YX）として研究を開始した[[ターボジェット...
機体構成は[[DC-10]]に似ていた。~
後に構想は大型化し、180席クラスのロールス・ロイス製[[ター...
なお、YX計画そのものは紆余曲折の末、米[[ボーイング]]社と...
~
***航空自衛隊モデル [#fb2ff0b2]
-YS-11P：~
人員輸送機型。2017年5月、全機退役。~
YS-11-100をベースに、主翼内インテグラルタンクとバグタンク...
--YS-11P（VIP仕様機）：~
YS-11Pの要人輸送型。ソファーやラウンジが追加されている。~
--YS-11PC：~
YS-11-300がベースの人員・貨物輸送機型。~
後にP型に統合された。~
~
-YS-11C：~
YS-11A-400を輸送機として採用した型。~
胴体後部左側に横3.05m・縦1.83mのカーゴドアが設置され、床...
[[C-130H>C-130]]の導入によって余剰となり、全て他用途に改...
~
-YS-11E：~
C型ベースの電子戦訓練機型。~
胴体上面に大小のレドーム、胴体下面に2個の大型レドーム、胴...
後にEA型に改修された。~
~
-YS-11EL：~
C型ベースの[[電子情報収集機>ELINT]]型。~
後にEB型へと改造された。~
~
-YS-11EA：~
E型を「スーパーYS」へ改修した型。~
上下7箇所あったレドームを廃し、ブレードアンテナのみになっ...
冷却機材収容部は右側のみに、機内のECM機材も能力向上型に改...
~
-YS-11EB：~
C型ベースの電子測定機（ELINT）型。~
EA型と同じく「スーパーYS」化されている。~
機体上下に二つずつのドームを付けているのが外見上の特徴で...
~
-YS-11FC：~
飛行点検機型。~
[[VHF]]及び[[TACAN]]アンテナが増設された他、航空通信設備...
また、電源用に[[APU]]を搭載している。~
2021年3月退役。~
~
-YS-11NT：~
C型ベースの[[航法訓練機>練習機]]型。~
[[自衛隊の航法士>航空士(自衛隊)]]を育成する機体で、[[航法...
2015年10月退役。~
~
-スーパーYS：~
日本飛行機が[[川崎重工業]]と[[石川島播磨重工業>IHI]]の協...
エンジンを[[P-2J>P-2]]で使用されていたT64-IHI-10Eを-10Jへ...
この改修により、上昇限界高度が9,000mに向上し、航続距離も...
~
***海上自衛隊モデル [#e638f32e]
-YS-11M：~
輸送機型。YS-11-100がベース。~
床が強化され、室内運搬装置の設置や胴体後部に大型カーゴド...
2014年に全機退役((本機及びM-A型の後継には、[[アメリカ海兵...
--YS-11M-A：~
輸送機型。YS-11A-400/300/600がベース。~
M型と同様、2014年に全機退役。
~
-YS-11T-A：~
機上作業訓練機型。~
低高度飛行が多いことから与圧室を廃し、胴体下部に巨大[[レ...
[[対潜哨戒機]]に搭乗する[[乗員>エビエーター]]の養成に使用...
~
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*&ruby(わいえすいちいち){【YS-11】}; [#k4bf744c]
日本航空機製造（NAMC）YS-11.~
~
[[第二次世界大戦]]後、日本のメーカーが初めて設計・生産し...
型式番号は「YS」が「輸送機（Yuso^ki） 設計（Sekkei）」の...
しかし、型式番号のYSの意味については諸説あるのでこの限り...
~
本機の設計は、三式戦闘機[[飛燕]]設計の土井武夫、[[零戦>零...
日本は[[第二次世界大戦]]の終戦まで、世界でも有数の[[航空...
製造は新三菱重工（現在の[[三菱重工業]]）、[[川崎航空機>川...
~
1962（昭和37）年に[[初飛行]]し、その2年後の1964（昭和39）...
当時国内で主流だった1,200ｍ級の[[滑走路]]での[[離>離陸]][...
また、アメリカやヨーロッパ、東南アジアへも輸出した実績も...
~
しかし、[[カタログスペック]]では高性能だった機体とは裏腹...
**その後 [#d781d4ff]
日本の航空技術開発という点では重要な意味を持っていた本機...
>本機の生産終了後、メーカーの日本航空機製造も解散してしま...
現在では機体の老朽化に伴う[[廃棄処分>用途廃棄]]やそれに伴...
日本で最後まで運行し続けたエアーニッポン((現：[[ANAウイン...
~
日本における[[旅客機]]としての活躍の場は失われたが、[[航...
また、日本航空学園では地上訓練用の機材として用いられてい...
>羽田にあった頃の同機は定期的にエンジンに火が入れられ「10...
>この他、2015年には大阪府八尾市の航空機販売・整備会社「エ...
その後、同機は[[能登空港]]へ[[回航]]され、同地で動態保存...
2007年には社団法人日本機械学会から「機械遺産」に認定され...
~
#ref(ys-11.jpg)
~
**スペックデータ [#qad0b9d2]
|乗員|2名|
|定員|56〜64名|
|全長|26.3m|
|全高|8.98m|
|全幅|32.0m|
|胴体直径|2.88m|
|[[主翼]]面積|94.8��|
|自重|14,600kg（A-100型）&br;15,400kg（A-500型）|
|最大離陸重量|23,500kg（A-100型）&br;24,500kg（A-200型）&...
|[[エンジン]]|[[ロールス・ロイス]]「ダート」[[ターボプロ...
|最大巡航速度|470〜480km/h|
|[[失速]]速度|140km/h|
|[[航続距離]]|1,090km（フル搭載時）&br;2,200km（最大）|
**派生型 [#s08d66c9]
-YS-11-100：~
初期生産型。~
~
-YS-11A：~
輸出を見込んで大幅な改良を施したモデル。
[[エンジン]]はタービンの耐熱性向上と[[プロペラ]]減速歯車...
その他にも主脚ドアなど各部の設計が変更された。~
--YS-11A-200：~
旅客型の標準モデル。
--YS-11A-300：~
旅客・貨物混載モデル。
--YS-11A-400：~
[[貨物専用モデル>貨物機]]。
--YS-11A-500：~
YS-11A-200のエンジンを542-10Kに換装し、[[ペイロード]]を50...
後にオートパイロットやTCADなどの追加装備を施したものも存...
---YS-11A-500R：~
YS-11A-200のエンジンにMk543を搭載し、高気温・高地運用時の...
--YS-11A-600：~
YS-11A-300のエンジンを542-10Kに換装し、[[ペイロード]]を50...
~
-YS-11A-CARGO：~
YS-11の最終モデルで[[貨物機]]改造タイプ。
***生産されなかった型 [#c02b0380]
-YS-11J：~
[[リージョナルジェット]]モデル。~
ロールス・ロイス/スネクマ M45H [[ターボファン]][[エンジン...
~
-YS-11S：~
YS-11の[[短距離離着陸>STOL]]機タイプ。~
航続距離900km、600m級の滑走路で離着陸が可能とされた。~
~
-YS-33：~
YS-11の後継機種（YX）として研究を開始した[[ターボジェット...
機体構成は[[DC-10]]に似ていた。~
後に構想は大型化し、180席クラスのロールス・ロイス製[[ター...
なお、YX計画そのものは紆余曲折の末、米[[ボーイング]]社と...
~
***航空自衛隊モデル [#fb2ff0b2]
-YS-11P：~
人員輸送機型。2017年5月、全機退役。~
YS-11-100をベースに、主翼内インテグラルタンクとバグタンク...
--YS-11P（VIP仕様機）：~
YS-11Pの要人輸送型。ソファーやラウンジが追加されている。~
--YS-11PC：~
YS-11-300がベースの人員・貨物輸送機型。~
後にP型に統合された。~
~
-YS-11C：~
YS-11A-400を輸送機として採用した型。~
胴体後部左側に横3.05m・縦1.83mのカーゴドアが設置され、床...
[[C-130H>C-130]]の導入によって余剰となり、全て他用途に改...
~
-YS-11E：~
C型ベースの電子戦訓練機型。~
胴体上面に大小のレドーム、胴体下面に2個の大型レドーム、胴...
後にEA型に改修された。~
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-YS-11EL：~
C型ベースの[[電子情報収集機>ELINT]]型。~
後にEB型へと改造された。~
~
-YS-11EA：~
E型を「スーパーYS」へ改修した型。~
上下7箇所あったレドームを廃し、ブレードアンテナのみになっ...
冷却機材収容部は右側のみに、機内のECM機材も能力向上型に改...
~
-YS-11EB：~
C型ベースの電子測定機（ELINT）型。~
EA型と同じく「スーパーYS」化されている。~
機体上下に二つずつのドームを付けているのが外見上の特徴で...
~
-YS-11FC：~
飛行点検機型。~
[[VHF]]及び[[TACAN]]アンテナが増設された他、航空通信設備...
また、電源用に[[APU]]を搭載している。~
2021年3月退役。~
~
-YS-11NT：~
C型ベースの[[航法訓練機>練習機]]型。~
[[自衛隊の航法士>航空士(自衛隊)]]を育成する機体で、[[航法...
2015年10月退役。~
~
-スーパーYS：~
日本飛行機が[[川崎重工業]]と[[石川島播磨重工業>IHI]]の協...
エンジンを[[P-2J>P-2]]で使用されていたT64-IHI-10Eを-10Jへ...
この改修により、上昇限界高度が9,000mに向上し、航続距離も...
~
***海上自衛隊モデル [#e638f32e]
-YS-11M：~
輸送機型。YS-11-100がベース。~
床が強化され、室内運搬装置の設置や胴体後部に大型カーゴド...
2014年に全機退役((本機及びM-A型の後継には、[[アメリカ海兵...
--YS-11M-A：~
輸送機型。YS-11A-400/300/600がベース。~
M型と同様、2014年に全機退役。
~
-YS-11T-A：~
機上作業訓練機型。~
低高度飛行が多いことから与圧室を廃し、胴体下部に巨大[[レ...
[[対潜哨戒機]]に搭乗する[[乗員>エビエーター]]の養成に使用...
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