*&ruby(よっとうーずぃーべんうんとあはつぃひ){【Ju87】}; [#t0ddc60e]
Junkers Ju 87.~
~
1930年代に[[ユンカース]]が開発し、[[ドイツ空軍>ルフトバッフェ]]で運用された[[急降下爆撃機]]。~
[[急降下爆撃機]]の代名詞的な存在で、「シュトゥーカ(Stuka)」の通称で知られる。~

>ドイツ語の「&ruby(急降下){Sturz};&ruby(爆撃){kampf};&ruby(機){flugzeug};」を略して"Stuka"。本来はその種の機体全般の呼称ながら、最も活躍した本機のイメージが強い。

試作初号機V1の初飛行は1936年。直後にA型が少数ながらスペイン内戦に参加、反復爆撃((出撃、爆撃、帰投のルーティン。))によって活躍した((この時、敵側はJu87が大量に投入されていると誤認した。))。~
[[第二次世界大戦]]初期のドイツ軍電撃戦では、本機の精密な対地支援がドイツ軍全体の戦略判断に多大な影響を与えるほどの戦果を挙げ、戦局に寄与した((これ以降敗戦に至るまで、[[ルフトバッフェ]]は全ての[[攻撃機]]や類似する[[爆撃機]]に[[急降下爆撃]]能力を求めるようになった。))。~
主として西部戦線・東部戦線・アフリカ戦線に投入され、特に東部戦線においては敵対するソ連軍の陸軍規模もあり、絶大な対地攻撃能力を発揮した。~
試作初号機V1の初飛行は1936年。直後にA型が少数ながらスペイン[[内戦]]に参加、反復爆撃((出撃、[[爆撃]]、[[帰投>RTB]]のルーティン。))によって活躍した((この時、敵側はJu87が大量に投入されていると誤認した。))。~
[[第二次世界大戦]]初期のドイツ軍[[電撃戦]]では、本機の精密な対地支援がドイツ軍全体の[[戦略]]判断に多大な影響を与えるほどの戦果を挙げ、戦局に寄与した((これ以降敗戦に至るまで、[[ルフトバッフェ]]は全ての[[攻撃機]]や類似する[[爆撃機]]に[[急降下爆撃]]能力を求めるようになった。))。~
主として西部戦線・東部戦線・アフリカ戦線に投入され、特に東部戦線においては敵対するソ連軍の[[陸軍]]規模もあり、絶大な対地攻撃能力を発揮した。~
~
反面、鈍重・低速かつ[[航続距離]]も短く、敵[[戦闘機]]に捕捉されると為す術がなかった。~
この弱点が最初に痛手となったのは西部戦線の[[バトル・オブ・ブリテン]]で、イギリス軍が温存していた高性能な迎撃[[戦闘機]]によって壊滅的被害を受けた。~
~
同様に東部戦線・アフリカ戦線においても、連合軍側が体制を立て直し、次世代[[戦闘機]]を投入した時点でJu87の戦略的価値は喪われた。~
[[ルフトバッフェ]]は改良・転用などして機体延命を図ったものの、確たる成果を上げる事はなく、そのまま陳腐化していった。~
事実上の後継機種として[[Fw190F/G>Fw190]][[戦闘爆撃機]]が存在する。~
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関連:[[ユンカース]] [[ジェリコのトランペット]] [[ハンス・ウルリッヒ・ルーデル]]~
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#ref(http://www.masdf.com/altimeter/rafmuseum/IMG_5692.jpg,600x400);

**スペックデータ [#w76bd38a]
|>|CENTER:''Ju87B-1''|
|乗員|2名|
|全長|11.10m|
|全高|4.01m|
|翼幅|13.805m|
|主翼面積|31.900|
|翼型|Göttingen 256|
|空虚重量|2,712kg|
|空装備重量|2,760kg|
|最大離陸重量|4,336kg|
|発動機|[[ユンカース]]Jumo211Da[[液冷>液冷エンジン]]V型12気筒×1基|
|出力|[[離陸]]:1,200PS(890kW)&br;高度1,500m:1,100PS(820kW)|
|[[プロペラ]]|ユンカース3枚翅定速プロペラ|
|最高速度|339.6km/h(海面上)&br;383km/h(高度4,087m)|
|[[巡航速度]]|209km/h(高度4,572m)|
|[[航続距離]]|595.5km(500kg爆弾搭載時)&br;789km(爆弾無し)|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|8,100m|
|[[上昇率]]|2.3m/s|
|高度到達時間|1,000mまで2分&br;2,000mまで4分18秒&br;3,176mまで12分|
|武装|MG17 7.92mm機銃×2挺(翼内) &br;MG15 7.92mm機銃×1挺(後方旋回)|
|爆装|最大500kgまでの爆弾を搭載可能&br;(250kg爆弾×1発(胴体下)、50kg爆弾×4発(主翼下))|
~
|>|CENTER:''Ju87D-1''|
|乗員|2名|
|全長|11.50m|
|全高|3.90m|
|全幅|13.80m|
|主翼面積|31.90|
|空虚重量|2,810kg|
|最大離陸重量|5,720kg|
|[[発動機>エンジン]]|ユンカースJumo211J-1[[液冷>液冷エンジン]]V型12気筒×1基|
|出力|離昇1,410PS|
|速度&br;(最高/巡航)|410km/h(高度3,800m)/ 300km/h程度|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|7,300m|
|[[航続距離]]|1,500km|
|武装|MG17 7.92mm機銃×2挺(翼内)、MG81Z 7.92mm連装((二挺の機銃が連結されている。))機銃×1基(後方旋回)|
|爆装|最大1,800kgまでの爆弾を搭載可能&br;(500kg/1,000kg爆弾×1発(胴体下)、50kg爆弾×4発(主翼下))|
~
**主な派生型 [#l2347aeb]
-Ju87V:~
試作機、及び各型式の原型機。製造順にV1〜V47の番号が付与された。~
~
-Ju87A:~
生産前機。スペイン[[内戦]]に参加した。~
エンジンはユンカースJumo210を搭載し、500kg爆弾×1発の爆装能力を各種機器と後部銃手を除いた時に発揮した。~
しかし、スペイン内戦では最大爆装量250kg爆弾×1発に制限された。~
~
--Ju87A-0:~
最初期生産型。~
全金属製の機体で、密閉式コックピット、Jumo210C(離昇640PS)を搭載。~
生産性を向上させるために[[主翼]]先端が直線化され、[[補助翼]]の形状が前後がなだらかな形に修正された。~
~
--Ju87A-1:~
初期生産型。~
A-0のエンジンをJumo210D (離昇680PS)に、より大きな直径3.3mの[[プロペラ]]へ換装した。~
また、翼内にMG17 7.92mm機銃×2挺、後方旋回機銃としてをMG15 7.92mm機銃を搭載。~
~
--Ju87A-2:~
A-1のエンジンをJumo210E(離昇680PS)に換装。~
~
-Ju87B:~
最初の本格的な量産型で、エンジンはJumo211系統に更新された。~
スペイン内戦における短期間の実戦でその実力を証明、大量生産が決定された。~
[[第二次世界大戦]]初期のドイツ軍攻勢では、連合国陸上戦力に大きな打撃を与えた。~
~
--Ju87B-0:~
A型の機体を流用した型。後に少数が[[海軍]]向けのC型またはE型に改造された。~
~
--Ju87B-1:~
[[風防]]形状や主脚形状、尾翼等を再設計した型。エンジンはJumo211D(離昇1,200PS)。~
また、翼下に50kg爆弾を2発ずつ計4発が搭載可能となった。~
「ジェリコのラッパ」と呼ばれるプロペラの風切り音を利用した威嚇用吹鳴機(サイレン)を装備する機も多数存在した((装備した場合、速度性能は20〜25km/h犠牲となった。))。~
「[[ジェリコのトランペット]]」と呼ばれるプロペラの風切り音を利用した威嚇用吹鳴機(サイレン)を装備する機も多数存在した((装備した場合、速度性能は20〜25km/h犠牲となった。))。~
~
--Ju87B-2:~
B-1と同等だが、[[着陸装置]]にスキーを装備したタイプやJu87B-2/tropと呼ばれるエンジンに防塵フィルターを装備したタイプ(砂漠仕様)などが存在する。~
[[イタリア空軍>イタリア軍]]でも運用された。~
~
--Ju87R-1:~
Ju87Bの長距離型。B-1を原型とする。 ~
主に対艦攻撃用で主翼内に240Lの燃料タンクを追加装備し、翼下に300Lの[[増槽]]を2個搭載可能。~
代わりに翼下搭載の爆弾は装備不可となった。~
燃料満載状態での最大爆装量は250kg爆弾×1発。~
~
--Ju87R-2:~
B-2を原型とする。~
R-1より航続距離が360km延長された代わりに重量が約700kgほど増加し、最高速度や実用上昇限度が低下した。~
~
--Ju87R-3:~
[[グライダー>滑空機]]を牽引できるようにした型。~
牽引ロープを使用して[[乗組員>エビエーター]]とグライダーの乗員とが通信できるように、特殊な無線機が装備されていた。~
~
--Ju87R-4:~
R-2を元に、エンジンをJumo211J(離昇1420PS)へ換装した型。~
~
-Ju87C:~
Ju87B-0を原型にした、ドイツ[[海軍]]の[[航空母艦]]「グラーフ・ツェッペリン」[[艦載機]]用として計画されていた[[艦上機]]型([[急降下爆撃機]]兼[[雷撃機]])。~
投棄可能な[[降着装置]]や折り畳み機構を持つ主翼、[[着艦フック>アレスティングフック]]等を装備。~
~
--Ju87V10:~
固定翼の試作機。~
~
--Ju87V11(Ju 87 C-0):~
主翼の折り畳み機構を備えた試作機。量産は本機を原型として行われる予定だった。~
~
-Ju87D:~
Jumo211系列エンジンを搭載、オイルクーラーやラジエーターの配置の見直し、[[コックピット]]周りの改良の上、防弾装備を強化した型。~
胴体下には従来の250kg、500kg爆弾に加えて1,000kg爆弾の積載も可能となった。 ~
~
--Ju87D-1:~
Jumo211J(離昇1,420PS)エンジンを搭載し、最大1,800kgまでの爆弾を搭載可能。~
翼内にMG17 7.92mm機銃×2挺、後方旋回機銃としてMG81Z 7.92mm連装機関銃を装備した。~
~
--Ju87D-2:~
中古のD-1のフレームを流用し、機体構造を強化、[[グライダー>滑空機]]曳航用フックを装備したグライダー牽引型。~
地上からの[[対空砲火>AAA]]から乗員を守るために重装甲が施されていたが、性能は極めて低下、空軍から生産の価値なしとされた。~
~
--Ju87D-3:~
D-1に対空砲火からの防御力向上のため装甲を増加装備した型。~
~
---Ju87D-3Ag:~
[[主翼]]に兵員輸送[[ポッド]]を取り付けた[[輸送機]]型試作機。~
工作員を[[パラシュート>落下傘]]降下で送り込むことを目的としていた。~
[[工作員>スパイ]]を[[パラシュート>落下傘]]降下で送り込むことを目的としていた。~
~
--Ju87D-4:~
D-3を原型とした雷撃装備試作機。~
PVC1006Bラックと750〜905kgの[[魚雷]]を搭載し、航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」で運用される予定だった。~
~
--Ju87D-5:~
D-3の設計をもとに翼幅を0.6m拡大した型。~
翼内武装がMG151/20 20mm機関砲×2門に換装された。~
~
--Ju87D-7:~
D-5をベースに作られた夜間攻撃機型。~
増加装甲、延長した主翼を標準装備する。~
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--Ju87D-8:~
D-3型をベースとして製作された多用途型。~
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-Ju87E:~
プランのみ。~
~
-Ju87F:~
プランのみ。~
~
-Ju87G:~
東部戦線に現れた大量のソビエト[[戦車部隊>機甲部隊]]に対抗すべく開発された対戦車攻撃機のひとつ。~
翼内武装、翼下[[ダイブブレーキ]]及び爆装装備を廃止、対戦車武装としてFlak18 37mm機関砲と給弾装置を一体化したBordkanone BK 3.7[[ガンポッド]]を両翼下に1基ずつ装備した。~
「グスタフのタンクキラー」や「カノーネンフォーゲル(Kanonenvogel:大砲鳥)」と呼ばれ、活躍はしたものの、戦局には寄与しなかった。~
~
--Ju87G-1:~
翼幅の延長されていないD型前期を原型とする。~
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--Ju87G-2:~
大多数が翼幅の延長されたD-5を原型とし、ごく少数はD-3を原型とする。~
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-Ju87H:~
D型をベースとした複座[[練習機]]。~
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IP:118.8.23.67 TIME:"2023-03-24 (金) 21:26:07" REFERER:"http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/111.0.0.0 Safari/537.36"

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