*&ruby(ほうしょう){【鳳翔】}; [#ab13939a]
1920年代、[[日本海軍>日本軍]]が建造した初の[[航空母艦]]。~
世界で初めて[[航空母艦]]として設計・建造された艦（他艦種から[[航空母艦]]に改造された例は鳳翔より以前にある）。~
同型艦として「[[翔鶴]]」が計画されたが、[[ワシントン海軍軍縮条約]]により計画中止となっている。~
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建造当初は起倒式の3本の煙突を持ち、固定武装の8cm[[高角砲>高射砲]]は甲板に引き込み式としていた。~
また、英国の空母に倣いアイランド式の艦橋を備えていた。~
しかし、元来の船体が小型で、[[艦載機]]の大型化に伴って甲板上の艦橋が支障となった。~
1924年に[[飛行甲板]]前部の水平化を行った際に甲板上の艦橋を撤去され、前部格納庫の前端部両舷に移動している。~
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[[旧日本海軍>日本軍]]は最後まで[[艦載機]]用の[[カタパルト]]を実用化できなかったため、[[第二次世界大戦]]世代の[[艦載機]]は運用不可能だった。~
[[九六式艦上戦闘機]]や[[九六式艦上攻撃機]]を運用可能だったが、これらの機体は大戦後期には旧式化により事実上無力となっていた。
**戦歴 [#ed72c3cc]
1928年、[[巡洋戦艦]]から改装された「[[赤城]]」と共に「[[第1航空戦隊>戦隊]]」を編制した。~
1932年には「第1次上海事変」に参加。~
1937年には[[支那事変>日中戦争]]に参加した。~
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1940年には本艦と空母「龍驤」、[[駆逐艦]]3隻で「第3航空戦隊」を編制、[[第1艦隊>艦隊]]の隷下に入り、この体制で[[太平洋戦争]]の開戦を迎えた。~
1942年、それまでの[[艦載機]]が[[前線]]不適格とされて[[練習機]]に転用され、本艦ももっぱら近海で[[艦載機搭乗員>エビエーター]]の訓練に用いられた。~
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終戦後、[[復員]]輸送に使われた後、1946〜1947年にかけて解体された。
**性能諸元 [#eb3e116b]
|主建造所|進水まで：浅野造船所&br;艤装：横須賀海軍工廠|
|起工|1920.12.16|
|進水|1921.11.13|
|竣工|1922.12.27|
|除籍|1945.10.05|
|その後|復員輸送に従事、1946.8.〜47.5.に日立造船築港工場にて解体|
|[[基準排水量]]|7,470英トン（7,590t）|
|常備[[排水量]]|竣工時：9,494英トン&br;1938年3月：10,797英トンまたは10,797t|
|[[公試排水量]]|10,500t（最終時）|
|全長|168.25m&br;最終時：179.25m（飛行甲板含む）|
|水線長|165.05m|
|垂線間長|155.45m|
|最大幅|18.90m|
|水線幅|17.98m|
|深さ|12.65m（最上甲板まで）&br;17.15m（飛行甲板まで）|
|飛行甲板&br;（長さ×幅）|竣工時：168.25m×22.7m&br;1944年時：180.8m×22.7m、エレベーター×2基|
|飛行甲板&br;（長さ×幅）|竣工時：168.25m×22.7m&br;1944年時：180.8m×22.7m、[[エレベーター]]×2基|
|[[喫水]]|6.17m&br;5.3m（最終時）|
|主缶|竣工時：ロ号艦本式専燃缶×4基、同混焼缶×4基&br;最終時：重油専燃缶（大型缶・小型缶×各4基）|
|主機|パーソンズ式高低圧[[ギヤード・タービン>蒸気タービン]]×2基|
|推進器|[[スクリュープロペラ>プロペラ]]×2軸|
|出力|30,000hp|
|速力|25[[ノット]]&br;24.7ノット（最終時）|
|[[燃料]]|1923年3月：重油2,700t、石炭940t&br;最終時：重油2,657.1英トン|
|[[航続距離]]|10,000[[海里]]/14ノット&br;最終時：10,000海里/11ノット|
|[[航続距離]]|10,000[[海里]]/14[[ノット]]&br;最終時：10,000海里/11ノット|
|乗員|竣工時：定員548名&br;1923年5月：550名|
|兵装|竣工時：&br;三年式50口径14cm単装砲×4基&br;三年式40口径8cm単装[[高角砲>高射砲]]×2基&br;&br;1938年3月：&br;三年式50口径14cm単装砲×4基&br;九三式13mm連装機銃×6基12挺&br;山ノ内6cm[[礼砲]]×4門|
|搭載艇|1923年：8隻&br;1938年：9隻&br;1939年：11m[[内火艇]]1隻、9m内火艇2隻、12m内火ランチ1隻、8mランチ1隻、&br;30ft[[カッター>カッターボート]]1隻、9mカッター1隻|
|搭載機|竣工時：[[艦戦>艦上戦闘機]]×6機、[[艦攻>艦上攻撃機]]×9機、補用×6機&br;1941年12月定数：[[艦戦>艦上戦闘機]]×6機、同補用×3機、[[艦攻>艦上攻撃機]]×6機、同補用×2機&br;1942年8月以降：定数0機|
|[[レーダー]]|最終時：電探×1基、逆探×1基|
|[[ソナー]]|最終時：零式水中聴音機×1基|
|その他|須式転輪安定儀×1基|
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