*&ruby(ばりき){【馬力】}; [#ma2c51a8]
Horsepower.~
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仕事率（運動エネルギーの量）を表す単位。~
元々は馬1頭が運べる荷物の重量から算出していた古典的な単位系であり、現代の厳密な科学的計算には用いられない。
>「1馬力」は輓馬が長時間にわたる荷役をこなせる荷重量を指していたが、これは馬の肉体的な瞬間最大出力とは一致しない。~
Ｇ�偽チ�に出場するサラブレッドの全力疾走は数十馬力に達するし、人間ですらアスリートの100ｍ走では1馬力を越える出力を出している。
イギリスで[[蒸気機関]]が実用化された折、[[蒸気機関]]の力を当時一般的な荷役だった馬と比較するために定義された。~
[[蒸気機関]]の世界的普及に伴って馬力という単位も導入されたが、イギリスの古典的帝国単位は諸外国での工学的計算に甚だ不都合だった。~
このため、イギリス系帝国単位（ヤード・ポンド法）を紙面から排除すべく、フランス起源の[[メートル法>メートル]]に基づく「馬力」が別途に定義・採用された。~
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日本語においては、ヤード・ポンド法における馬力を「英馬力（BHP）」、メートル法での馬力を「仏馬力（PS）」と表記する。~
英馬力の定義は「1英馬力＝重量550ポンドの物体を毎秒1フィート動かす時の仕事率」。~
仏馬力の定義は「1仏馬力＝重量75キログラムの物体を毎秒1メートル動かす時の仕事率」。
> ヤード・ポンド法を排除するために制定された仏馬力の数値は、当然ながら、英馬力の数値とは一致しない。相互換算も想定されていない。~
>ヤード・ポンド法を排除するために制定された仏馬力の数値は、当然ながら、英馬力の数値とは一致しない。相互換算も想定されていない。~
同様に、後年制定された国際単位系での「ワット」も旧来の英馬力・仏馬力を無視して国際単位系のみに依拠する形で制定されている。
現代の国際単位系における仕事率は「ワット」を単位として用いることから、馬力は文化的理由で用いられる併用単位とされている。
**英馬力・仏馬力・キロワットの単位換算 [#bde57aeb]
|英馬力(HP) |1 HP |1.01387 PS |0.74569987158227022 W |
|仏馬力(PS) |0.98632 HP |1 PS |0.73549875 W |
|英馬力(HP) |1 HP |1.01387 PS |0.74569987158227022 kW |
|仏馬力(PS) |0.98632 HP |1 PS |0.73549875 kW |
|キロワット(kW) |1.35962 HP |1.34102 PS |1 kW |
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