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*&ruby(ぶいえむてぃ){【VM-T】}; [#r811ce3b]

VM-T《Атлант》(アトラント(アトラス))規格外大型貨物輸送機。~
VM-T《Атлант》(アトラント(アトラス))~
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ミヤシチョフ設計局(OKB)が開発した[[M-4「バイソン」>M-4]][[戦略爆撃機]]をベースとして開発された超大型貨物輸送機。~
ミヤシチョフ設計局(OKB)が[[M-4「バイソン」>M-4]][[戦略爆撃機]]をベースとして開発した規格外大型[[貨物機]]。~
[[NATOコード]]は付けられていない。~
主に規格外貨物(宇宙ロケット「[[エネルギア]]」やソビエト版スペースシャトル「[[ブラン]]」など)を工場からバイコヌール宇宙基地まで運搬していた。~
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機体設計は爆撃機型のM-4を空中給油機型に改修した3MN-2 (3МН-2)“バイソンC”に順じており、背面に大型貨物を載せる構造となっている。~
[[垂直尾翼]]は水平尾翼の両端に双垂直尾翼として取り付けられており、超重量・大容積の貨物を搭載する都合上、M-4では唯一[[フライバイワイヤー]]が導入されている。~
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そのM-4爆撃機の上にそのままタンクを載せたようなスタイルはあまりにも奇抜であったため、世界中の航空会社からいい意味でも悪い意味でも注目を集めた。~
実際、西側諸国が製作した同種の輸送機は空力学的に凝った機体形状を持っていてなお、貨物搭載時には操縦性が極端に悪化する。なればこそ、この奇抜なスタイルを持つ輸送機が奇異の目で見られる事になった。~
その事から考えると、VM-Tの貨物運搬時の操縦性は極めて劣悪であったと思われる。~
また、貨物を何も搭載しない場合は逆に大型の垂直尾翼によって安定性が高くなりすぎるために、離着陸時には横風に機体後部が煽られやすく非常に危険であったという。
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現在では後継である[[An-225"ムリヤ">An-225]]に交代し、小型のカプセルを搭載して補助的な輸送業務を行っている。~
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旧ソ連の宇宙開発事業に際し、[[ロケットエンジン]]や[[宇宙船]]など規格外の超大型貨物を運搬するために用いられた。~
M-4の[[空中給油機]]改修型である3MN-2 (3МН-2)“バイソンC”に順じた設計で、背面に円筒形の巨大なコンテナを持つ。~

その奇怪な形状によって世界中の航空関係者の注目を(悪い意味で)集めた。~
ソビエト空軍当局をして「本当に飛べるのか」と疑問視せしめ、実際、操縦性は極めて劣悪であったという。~
既存の操作系では到底扱えないと判断されたのか、[[M-4]]シリーズで唯一[[フライバイワイヤー]]に改修されている。~
なお、奇跡的に[[墜落]]事故は生じていない。

現在では後継である[[An-225"ムリヤ">An-225]]に交代し、コンテナを小型のものに換装して補助的な輸送業務を行っている。

関連:[[エネルギア]] [[ブラン]]

**スペックデータ [#qd9a02ba]
|乗員|5名|
|全長|51.2m|
|全高|10.6m|
|全幅|53.6m|
|空虚重量|75,740kg|
|最大離陸重量|192,000kg|
|ペイロード|50,000kg|
|[[エンジン]]|RKBM/Koliesov [[VD-7MD>VD-7]][[ターボジェット]]([[推力]]421.6 kN)×4基|
|最大速度|500km/h|
|[[航続距離]]|1,500km|
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参考リンク
http://members.at.infoseek.co.jp/aozora5103/vm-t.html


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