【STOVL】(すとーぶる)

Short Take Off and Vertical Landing. (短距離離陸・垂直着陸)

航空機の設計思想の一つ。
空中でホバリングして垂直に着陸できる機体が、離陸時のみ短い滑走路を利用する事。

推力を真上に向けて垂直に上昇しようとするのは、実の所、燃料面で極めて非効率である。
特に機体重量が最も重い離陸時には、滑走して揚力を得た方が航続距離を長く取れる。
一方、着陸時の制動はさほど多くの燃料を消費せず、また残存燃料を気にかける必要も最早ない。

前提条件の関係上、基本的にはVTOL機が運用上の効率を求めてSTOVLとして運用される。
ただし、全てのVTOL機がSTOVLとして運用できるわけではなく、構造的に滑走できない機体も一部存在する。

関連:ティルトローター JSF F-35 Yak-38

av8bp_stovl.jpg
離陸するAV-8B Plus。短距離離陸のため、推力を斜めに偏向させている。


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS