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*&ruby(えふじーえむひゃくよんじゅうはち){【FGM-148】}; [#f4d41863] FGM-148 &ruby(ジャベリン){Javelin};((「ジャベリン」は狩猟・スポーツ競技用の投げ槍の意。))~ [[アメリカ陸軍]]で使用されている携帯型[[対戦車ミサイル]]。~ FGM-148 &ruby(ジャベリン){Javelin};((狩猟・スポーツ競技用の投げ槍の意。)).~ ~ [[FGM-77「ドラゴン」>FGM-77]]の後継として開発され、[[アメリカ陸軍]]で使用されている携帯型[[対戦車ミサイル]]。~ 実戦運用では、2003年のイラク戦争で始めて使用された。~ ~ 現代[[ミサイル]]には必須の能力でもある[[撃ちっ放し能力]]を備え、内蔵コンピュータが自律的に[[終端誘導]]を行う。~ 通常通り目標に向かって直進する他、放物線状の弾道を描く飛翔軌道を取らせて[[トップアタック]]を行う事もできる。~ また、圧縮ガスでミサイルを押し出した後に[[ロケット>ロケットエンジン]]に点火する[[コールドローンチ]]方式を採用しているため、射手の位置が露呈しにくい。~ 弾頭には[[爆発反応装甲]]を想定した[[タンデム弾頭]]を採用している。~ ~ 最大の欠点は、1発当たりおよそ10万ドル(((最近の為替レートであれば)日本円で1000万円ほど。))という高価なユニットコストである。~ そのため、[[アメリカ陸軍]]でも本ミサイルを運用する兵士は通常の訓練をシミュレーターで行い、適性優良と認められなければ実射を行う事ができない。 誘導モードとして、建築物などに直撃させるための「ダイレクトアタック」モードと、対装甲車両用の「[[トップアタック]]」モードが選択できる。~ 飛行[[高度]]は、「ダイレクトアタック」モードでは高度150m、「トップアタック」モードでは高度50mである。~ 弾頭には[[爆発反応装甲]]を想定した[[タンデムHEAT>成形炸薬弾]]を採用している。~ ~ 最大の欠点は、1発当たりおよそ10万ドル(((1ドル=140円換算で)日本円で1400万円ほど。))という高価なユニットコストである。~ そのため、[[アメリカ陸軍]]でも本ミサイルを運用する[[兵士>戦闘員]]は通常の訓練をシミュレーターで行い、適性優良と認められなければ実射を行う事ができない。~ ~ 2022年に勃発したロシアのウクライナ侵攻では、ウクライナ軍に本ミサイルが供与され、[[ロシア軍]][[戦車]]を多数撃破する戦果を挙げている。~ **スペックデータ [#k9b14c60] |全長|1.2m| |口径|142mm(砲身内径)/127mm(ミサイル)| |弾頭直径|127mm| |重量|6.4kg(発射指揮機)&br;15.9kg(ミサイル発射筒)&br;計22.3kg| |推進方式|固体[[ロケットモーター>ロケットエンジン]]| |重量|6.4kg(CLU((Command Launch Unit.))(発射指揮機))&br;15.9kg(LTA((Launch Tube Assembly.))(ミサイル発射筒))&br;計22.3kg| |推進方式|[[固体燃料ロケットモーター>固体燃料ロケット]]| |発射速度|発射準備30秒以下、再装填20秒以下| |射程&br;(最短/最大)|75m/2500m| |射程&br;(最短/最大)|75m/2,500m| |照準装置|4倍率(昼間)、4倍率又は9倍率(夜間)| |弾頭|[[タンデム弾頭]](8.4kg)| |誘導方式|画像[[赤外線誘導]]、自律誘導| |弾頭|[[タンデムHEAT>成形炸薬弾]](8.4kg)| |誘導方式|画像[[赤外線誘導]](IIR)、自律誘導| |[[装甲]]貫徹力|600mm以上(RHA換算)| ~ **主な採用国 [#i819a83d] -アメリカ -イギリス:[[ミラン]]の後継として配備 -オーストラリア:発射機92基 -チェコ -ヨルダン:発射機30基 -リトアニア:発射機30基 -ニュージーランド:発射機24基 -ノルウェー:発射機90基 -アイルランド:発射機60基 -中華民国(台湾):発射機60基 -イギリス -カナダ:発射機200基 -サウジアラビア -バーレーン -フランス -インド -オマーン -アラブ首長国連邦(UAE)