【BLU-82】(びーえるゆーはちじゅうに)

BLU-82/B"Daisy Cutter(デイジーカッター) *1"

アメリカ空軍で運用されていた15,000lb級の大型爆弾
Daisy Cutter(デイジーカッター) は爆弾本体ではなく延長信管の名前であるが、Daisy Cutter(デイジーカッター) と言えば大抵BLU-82の事を指す。
燃料気化爆弾とは異なり、内部に詰められた12,600lbものスラリー爆薬が接地と同時に爆発し、発生した衝撃波?で周囲を破壊する。
非常に巨大で重いためC-130輸送機のみが搭載可能で、また爆発の際に投下機が被害を受けないよう、6,000ft以上の高度から投下する必要がある。
熱帯雨林の樹木を吹き飛ばしてヘリポートを造成したり、地雷原を除去するための道具として、1970年に開発が始められ、ベトナム戦争湾岸戦争イラク戦争?で実戦使用されたといわれている。

2008年にアメリカ空軍が保有する最後のBLU-82がユタ州の演習場に投下された。
後継装備としてMOABがある。

スペックデータ

全長5.37m
弾体直径1.37m
総重量6,804kg
炸薬重量5,715kg(スラリー爆薬



*1 デイジーとは雛菊の英名である。雛菊の原産である欧州では雑草として扱われているので「雑草を刈る物」の意味となる。

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