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【第3師団(自衛隊)】 †
JGSDF 3rd Division.
陸上自衛隊における戦略級部隊単位である師団の一つ。
本師団のルーツは、警察予備隊が結成された1950年に京都府・宇治駐屯地で編成された「警察予備隊第3管区隊」である。
その後の1962年、「師団」制度が発足すると共に、「第3管区隊」から現在の名称に改められた。
本師団は、司令部を兵庫県・千僧駐屯地に置き、3個普通科(歩兵)連隊を基幹とする約7,000名の兵員を擁し、近畿広域圏(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)の防衛警備・災害派遣・民生協力及び国際貢献活動などを任務にしている*2。
本師団の編制は、従来は他師団と同様に敵正規部隊との戦闘を重視したものであったが、1995年策定の第2次防衛大綱により、首都圏の防衛を受け持つ第1師団と同様の「政経中枢師団」へ改編された。
これは、現在の本師団の警備担当区域である近畿広域圏が首都圏と同様、わが国の政治・経済・文化の中核をなす地域である特性を取り入れたものであり、市街地でのCQBを想定したものとなっている。
そのため、戦車・火砲の定数を削減して装備を軽快なものとし、機動力を重視すると共にNBC兵器への対処能力を増強するなど、近代的な脅威への対応を重視している。
部隊編制 †
*1 公式には「即応近代化師団」と呼ばれている。
*2 ただし、奈良・和歌山の両県には隷下部隊が置かれておらず、この地域の防衛警備・災害派遣・民生協力には中部方面隊隷下の「第4施設団」隷下部隊があたっている。
(特に奈良県には、地方協力本部と航空自衛隊の幹部候補生学校以外に自衛隊施設がない)
*3 同地には第10師団隷下の「第10戦車大隊」も駐留。