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*&ruby(せいくうせんとうき){【制空戦闘機】}; [#m6c5fc8c]
[[航空優勢]]([[制空権]])の確保を目的として生まれた[[戦闘機]]。~
[[戦闘機]]の分類のひとつで、[[戦闘機]]の[[撃墜]]を目的として設計・製作されたもの。~
技術的限界から[[戦闘機]]の設計を特定状況ごとに細分する必要があった時代の用語で、現代においては死語。~
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性能として[[航続距離]]を重視し、[[投射弾量]]・加速力・[[上昇率]]では同時代の[[戦闘機]]の中でも劣悪な傾向にある。~
直接戦闘では[[防御]]側の[[迎撃戦闘機]]に対して互角以上に戦えたが、[[緊急発進>スクランブル]]が困難なため[[防勢対航空作戦]]には不適格。~
[[攻勢対航空作戦]]において敵[[戦闘機]]を[[排除>全滅]]し、後続の[[攻撃機]]の安全を確保するのが基本的な運用法だった。~
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関連:[[マルチロールファイター]] [[ファイタースウィープ]]

本来[[戦闘機]]とは[[航空優勢]]の確保が主任務であり、この意味で制空戦闘機は単なる[[戦闘機]]と同義であるが、かつて[[航空機]]の設計には制限が大きく、[[航続距離]]、運動性、加速力、上昇力、[[ペイロード]]といった性能を同時に満たすことが難しかった。~
こういった時代に、加速力と上昇力を重視した[[迎撃戦闘機]]や、[[ペイロード]]と低空侵攻力を重視した[[戦闘爆撃機]]などと区別して、作戦行動半径や運動性を重視したものを特に制空戦闘機と呼んだ。~

現代では[[戦闘機]]の能力が向上して[[マルチロール化>マルチロールファイター]]が進んだため、特に意識して区別されることは少ない。~


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