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*&ruby(まつしろだいほんえい){【松代大本営】}; [#ye099eff]
[[太平洋戦争]]末期に[[連合国]]軍の東京空襲や日本侵攻作戦を見越して長野市松代町に建設された、日本政府の遷都防空壕群の総称。~
[[大東亜戦争]]([[太平洋戦争]])末期、大日本帝国政府が[[連合国軍>連合国(第二次世界大戦)]]による本土への[[空襲>爆撃]]や関東への地上部隊上陸侵攻に備え、皇居・政府・[[大本営]]などをを東京から避難させるべく長野県・松代を中心とする地域に建設した、大規模[[防空壕>掩蔽壕]]群の総称。~
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長野を取りまく山岳地帯は天然の要害で、海岸線から遠い、岩盤が強固、[[急降下爆撃]]の困難な乱気流がある、近くに飛行場がある、などの理由で松代が選ばれた。~
その施設は皇居を初めとして、陸海軍や政府の重要施設を収められる大規模なもので、
1944年11月から突貫工事で建設を進めたものの、工事が8割程度進んだところで終戦を迎えた。~
当時、[[帝国陸軍>日本軍]]では同地以外にも、本土防衛のための高級司令部を地下へ移転させる計画を持っていた((東京都・浅川、愛知県・小牧、大阪府・高槻、福岡県・山家を候補地としていた。))。~
その中で、大本営の移動先として同地を選んだのは「本州の中で海岸線から最も遠い」「岩盤が強固」「[[急降下爆撃]]の困難な乱気流がある」「近くに[[飛行場]]がある((長野飛行場。終戦後返還されて[[場外離着陸場]]となり、長野県警航空隊や[[報道機関>マスコミ]]などのヘリポートとして使われていたが、1990年に閉鎖。))」「労働力が豊か((実際には[[徴兵>徴兵制]]や大陸への開拓事業などで青壮年男性が不足していたため、勤労動員の学生や児童、朝鮮半島から来た労務者なども工事に当たっていた。))」「住民の心が純朴で秘密も守られやすい」「『信州』は『神州』にも通じ、品格がある」などの理由であったという。~
「松代倉庫」という秘匿名称のもと、1944年11月から突貫工事で建設を進めたものの、工事が8割程度進んだところで終戦を迎え、放棄された。~
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現在は防空壕の一部を利用して世界的にも有力な地震観測施設が設置されている。~
現在は、防空壕の一部が気象庁の地震観測施設や信州大学の[[宇宙線>放射線]]観測所として利用されている他、長野市観光課により一般公開されている区画がある。~
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関連:[[大本営]]

**余談:天理の大本営 [#l126d696]
本項であげた松代の大本営施設は、陸軍の主導により設計・建造が進められたものであったが、終戦直前になって、海軍が連合国軍の南九州上陸を想定し((事実、連合国軍は1945年11月1日に南九州へ上陸する「オリンピック作戦」を計画していた。))「より作戦指揮が執りやすい」との理由などから、奈良県・天理周辺に皇居や大本営を移転させる地下壕の建設を計画、実際に工事も行っていた。


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