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*【&ruby(じどうしょうじゅう){自動小銃};】 [#x8542cdb]
&ruby(オートマチック ライフル){Automatic Rifle}; 。近年では &ruby(バトル ライフル){Battle Rifle}; と呼ばれている。~
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次弾装填が自動で行われる[[小銃]]の事であり、連続発射機構を備えた物もある。~
基本的な運用は[[従来の歩兵銃>ボルトアクションライフル]]と同様、遠方からの牽制射撃または狙撃する為の武器である。~
[[セミオート]]射撃が可能な[[小銃]]。[[フルオート]]射撃や[[バースト]]射撃に対応しているものもある。~
基本的な運用は前世代の[[ボルトアクションライフル]]と同様、遠方からの[[制圧射撃]]と[[狙撃]]である。~
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[[第一次世界大戦]]前夜にイタリア、メキシコ、ロシアなどで開発されたこの新式銃は戦争を一変させる可能性を秘めていたものの、それまでの歩兵装備よりも製造コストが高くて構造が複雑になる事から開発当事国のみならず世界各国の軍部でも忌避され、ついに正式採用される事なく表舞台からその姿を消していった。~
[[第一次世界大戦]]前夜に発明((イタリア・メキシコ・ロシアなどで同時並行的に開発された。))された。~
当初は製造コストの高さが忌避されて制式採用されず、チェコスロバキアなどの中小国を中心に細々と生産されていた。~
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戦後はチェコスロバキアなど一部の中小国が外貨獲得目的の他、職人らの道楽によって細々と開発が続けられていたのだが、1931年に満州事変が発生すると世界各国では将来起こるであろう戦争の可能性が議題に上がるようになり、1935年のドイツ再軍備宣言によって現実に差し迫った危機であると認識されて新兵器開発を伴った早急な軍拡が求められた。~
しかし新式銃の開発及び生産は国力の乏しい国々でしか行われていなかった為に世界需要に応えられず、主要国各々が独自に開発を進める事となった。~
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1935年、ドイツの再軍備宣言によって[[第二次世界大戦]]が危惧され、大規模な軍拡が始まるとともに需要が生じた。~
その当時の生産元はこの急激な需要拡大に対応できず、主要な[[列強]]がそれぞれ独自に自動小銃の開発を進めていく事になる。~
1936年に[[M1ライフル]]がアメリカ陸軍で制式採用されたのを皮切りに、[[第二次世界大戦]]勃発から間もなく主要国で相次いで実用化された。~
特に1941年ドイツで開発された [[&ruby(シュトゥルム ゲヴェーア){Sturm Gewehr};>突撃銃]] は[[フルオート]]射撃も可能な画期的な銃で、1943年に[[MP43>StG44]]((1944年にStG44へ改称される。))として制式採用されると各戦線で猛威を奮った他、世界中の歩兵装備開発に大きな影響を与えた。~
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[[フルオート]]射撃の実用化以降の世代の物を[[突撃銃]]として自動小銃と区別するか否かは、その国の戦闘教義や採用基準((戦前戦後を問わず日本では「連発可能な歩兵銃」は自動小銃と定義されており、突撃銃というカテゴリーは設けられていない。))、法律、言語((英語圏では突撃銃の存在が民間に知れ渡るまでは機関銃など連発可能な火器と自動小銃との区別が設けられず、Automatic Rifle で一括りにされたまま運用が続けられていた。当然といえば当然だが、書類や無線連絡などでは相当齟齬が生じていたようだ。))((ソ連及びロシアでは自動小銃と突撃銃の区別が出来ない。「連発可能な歩兵銃」を示す単語が Автоматическая Винтовка(アヴトマチチェシカヤ ヴィントフカ)の略称 Автомат(アヴトマト)以外に存在しない為である。一応、Штурмовая Винтовка(シュトルモヴァヤ ヴィントフカ)という表現もある事はあるのだが、ロシア文化の都合上こちらは「騎兵や戦車といった機動戦力による突撃作戦時の銃撃で使用する銃」というニュアンスが強い事から、今後とも正式に引用される事は無いと思われる。))、文化((小銃弾、拳銃弾、突撃銃弾、その何れも独自規格を開発してきた事から、独語圏では「フルスケール小銃弾(ボルトアクション銃でも使用可)を発射する銃」は自動小銃、「拳銃弾を発射する銃」は小口径なら機関拳銃、大口径なら機関短銃、「専用の構造を持つ小銃弾(突撃銃弾)発射する銃」は装弾数が少なければ突撃銃、多ければ分隊支援火器として詳細に別けられている。))などの影響により決定される。~

関連:[[M16>M16(小銃)]] [[AK47]]~
>特に、1941年ドイツで開発された [[&ruby(シュトゥルム ゲヴェーア){Sturm Gewehr};(突撃銃)>突撃銃]] は後のモデルに多大な影響を及ぼした。~
[[フルオート]]射撃を可能にしたこの小銃は、1943年に[[MP43>StG44]](1944年にStG44へ改称)として制式採用されるや各戦線で猛威を奮った。~

関連:[[突撃銃]] [[狙撃銃]] [[M16>M16(小銃)]] [[AK47]]~

#ref(m14.jpg)~
Photo: U.S.Army

**[[セミオート]]/[[フルオート]]の区別 [#d736f501]
「自動小銃」の語はもともと[[セミオート]]射撃可能な[[小銃]]を指す語だった。~
しかしその普及からまもなく、[[フルオート]]射撃も可能な[[突撃銃]]が登場した。~
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[[突撃銃]]登場初期には[[小銃]]が[[フルオート]]か否かを区別するという発想がなかった。~
このため、書類や無線通信による戦況報告に相当な混乱を来したという。~
この混乱はやがて収まったが、それは厳密な用語の区別というより、自動小銃の[[フルオート]]化が標準となった事が大きい。~
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こうした経緯から、「自動小銃」と「[[突撃銃]]」の区別はしばしば曖昧である。~
新たな用語を定義する事なく時代が推移した結果、自動小銃と[[突撃銃]]を区別しなくなった国もある。~

>例えば、日本語では「自動小銃」も「[[突撃銃]]」も研究上の訳出語であって[[軍政]]上の厳密な定義を持つ用語ではない。~
[[自衛隊]]が装備する[[小銃]]は「自動小銃」とも「[[突撃銃]]」とも呼ばれず、単に「[[小銃]]」と称されている。

また、自動小銃と[[突撃銃]]を区別する場合、その機能よりも、用いている弾丸を基準とする事が多い。~
例えば、[[NATO>北大西洋条約機構]]は当初7.62×51mmNATO弾を[[自動小銃]]の弾薬として定めていた。~
しかしこれは重さと[[装薬]]の多さから[[フルオート]]射撃に不向きなため、新たに5.56×45mmNATO弾が採用される事となった。~
この経緯から、7.62mm×51NATO弾を用いるものを[[バトルライフル]]、5.56×45mmNATO弾を用いるものを[[突撃銃]]として扱う場合が多い。~


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