*&ruby(よんしきせんとうき){【四式戦闘機】}; [#vcfa82df]
[[中島>SUBARU]]キ84・四式[[重戦闘機]]「[[疾風]]」。~
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1940年代、中島飛行機製作所(現在の[[SUBARU]])が開発・生産し、[[日本陸軍>日本軍]]に納入された[[重戦闘機]]。~
[[連合国軍>連合国(第二次世界大戦)]]のコードネームは「&ruby(フランク){Frank};」であった。~
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本機は[[九七式戦闘機]]〜[[一式戦闘機>隼(戦闘機)]]〜二式戦闘機「鍾馗」と続いてきた、中島製[[戦闘機]]の集大成ともいえる機体で、速度・武装・防弾・運動性・[[航続距離]]・操縦性及び生産性に優れた機体として1943年に完成、1944年に制式採用された。~
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機体の設計は一式・二式とあまり変わり映えのしないものであったが、機体の軽量化を図るために操縦系統を意図的に重く設定した。~
このため、従来のような旋回を主体とする[[格闘戦>ドッグファイト]]が行いにくくなり、従来の機体に慣れ親しんだ[[パイロット>エビエーター]]からは不評の声もあった。~
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しかし、高高度での操縦性や速度・防弾の面では陸海軍の他の戦闘機を上回っており、陸軍は本機を「大東亜決戦機」として量産した。~
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現在は一型甲の1機が鹿児島県・知覧の「知覧特攻平和会館」に収蔵・展示されている。~
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**スペックデータ [#p1fecb96]
|制式名称|CENTER:四式戦闘機一型甲|CENTER:四式戦闘機一型甲&br;(量産型)|CENTER:四式戦闘機一型乙|
|試作名称|>|CENTER:キ84-I甲|CENTER:キ84-I乙|
|全長|>|>|CENTER:9.92m|
|全高|>|>|CENTER:3.38m|
|全幅|>|>|CENTER:11.24m|
|翼面積|>|>|CENTER:21|
|[[翼面荷重]]|>|>|CENTER:185.24kg/|
|自重|>|CENTER:2,698kg|CENTER:2,698kg&br; + &br;胴体12.7mm機関砲×2&br;⇒胴体20mm機関砲×2への&br;換装分|
|正規全備重量|CENTER:3,890kg|CENTER:3,890kg + 携行弾増加分|CENTER:3,890kg&br; + &br;胴体12.7mm機関砲×2&br;⇒胴体20mm機関砲×2への&br;換装分|
|[[発動機>エンジン]]|>|>|CENTER:[[中島>SUBARU]][[ハ45-21>誉]][[空冷>空冷エンジン]]星型複列18気筒×1基(離昇2,000馬力)|
|排気管|CENTER:推力式集合排気管|>|CENTER:推力式単排気管|
|[[プロペラ]]|>|>|CENTER:ラチエ電気式定速4翅|
|最高速度|CENTER:624km/h(高度5,000m)&br;640km/h(高度6,000m)&br;631km/h(高度6,120m)|CENTER:624〜655km/h(高度5,000〜6,000m)|CENTER:660km/h(高度6,000m)|
|[[上昇力>上昇率]]|CENTER:5,000mまで6分26秒|>|CENTER:5,000mまで約5分弱|
|[[航続距離]]|>|>|CENTER:2,500km(落下タンクあり)/1,400km(正規)|
|武装|20mm機関砲(ホ5)×2門&br;(翼内、携行弾数各120発)&br;12.7mm機関砲(ホ103)×2門&br;(胴体、携行弾数各250発)|翼内20mm機関砲(ホ5)×2門&br;(携行弾数各150発)&br;胴体12.7mm機関砲(ホ103)×2門&br;(携行弾数各350発)|翼内20mm機関砲(ホ5)×2門&br;(携行弾数各150発)&br;胴体20mm機関砲(ホ5)×2門|
|爆装|>|>|CENTER:30kg〜250kg爆弾ないしタ弾([[クラスター爆弾]])×2発|
|無線|CENTER:九九式飛三号無線機二型|>|CENTER:四式飛三号無線機一型|
**バリエーション [#ed388f60]
-キ84:~
原型及び実用試験機、生産前機の呼称。~
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-一型甲(キ84-I甲):~
対戦闘機戦重視の初期生産型。生産されたほとんどの機体はこの型。~
武装は翼内に一式(ホ103)12.7mm機関砲×2門、機首内に二式(ホ5)20mm機関砲×2門。~
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-一型乙(キ84-I乙):~
対爆撃機戦重視の武装強化型。~
乙型の機首機関砲を二式(ホ5)20mm機関砲×2門に変更し、4門とした。~
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-一型丙(キ84-I丙):~
武装強化型。~
乙型の主翼機関砲をホ155-II 30mm機関砲×2門に変更した。試作のみ。~
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-一型丁(キ84-I丁):~
[[夜間戦闘機]]型。~
乙型の操縦席後方に二式(ホ5)20mm機関砲×1門を斜め銃として追加装備した。試作のみ。~
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-二型(キ84-II):~
一部構造材に木材を使った機体。武装は乙、丙型に準ずる。~
計画のみ。~
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-三型(キ84-III):~
[[排気タービン]]付きのハ45ル発動機を装備した高高度型。計画のみ。~
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-四型(キ84-IV):~
エンジンを高高度性能に優れたハ45-44に換装した高高度戦闘機型。計画のみ。~
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-キ84サ号(サ号機):~
ハ45の噴射装置を水エタノールから酸素噴射に変更し、高高度での性能向上を図った機体。~
上昇力が向上し、高度9,000mでの速度が50km/h増したといわれる。~
テスト中に終戦。~
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-キ84R:~
翼面積増大、IV型同様のハ45-44発動機装備の高々度性能向上型。設計中に終戦。~
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-キ84P:~
ハ44-13(離昇2500hp)発動機搭載の高々度戦闘機型。試作のみ。~
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-キ106:~
アルミ合金の不足から、機体の大半を木製化したもの。~
重心の変化により機首が延長され、フラップは蝶型ではないスプリット式に変更された。~
17%もの重量増加のため上昇力・速力が低下した。~
また組み立てに使う接着剤に問題があり、試験中に主翼下面外板が剥離・脱落するトラブルも発生した。~
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-キ113:~
[[アルミ>アルミニウム]]合金の不足から、機体の大半を鋼製化したもの。~
中島飛行機で試作一号機体が完成したが、エンジン未着装の状態で終戦を迎えた。~
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-キ116:~
満州飛行機での転換生産型。~
発動機は[[三菱>三菱重工業]] [[ハ112-II>金星]](公称1,500hp)を搭載し、[[プロペラ]]も3翅とし、重心調整のため全長が20cm延長された。~
[[翼面荷重]]は制式機より25kg程度減少したこともあり、速度がやや低下したが、飛行特性も向上したといわれる。~
試験飛行の結果は良好であったが、各種飛行特性や厳密な性能測定の直前の1945年8月9日、[[ソ連軍]]の侵攻に遭遇し、関係者の手により機体・設計図とも自らの手で処分された。~
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-キ117(キ84-Nとも):~
中島 ハ44-14(離昇2,530hp)発動機搭載の性能向上型。~
翼を1.5峭げて、高高度性能の向上を図った。~
設計中に終戦。~
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