【核融合】(かくゆうごう)

原子核が融合し、別の元素に変わる時の質量減少分を、エネルギーとして取り出す核反応の一種。核分裂反応の1/10のエネルギーを放出する。
(しかし、結果的に原子が軽いため同じ質量を核融合させると核分裂を上回るエネルギーを放出する。)
太陽のエネルギー源としても有名である。

発見された当初は「人類は絶対に手に出来ないエネルギーである」と言われていたが、戦後、核分裂爆弾のエネルギーを利用し、水素原子(重水素)を圧縮し融合させ、ヘリウムに変わる反応を利用するタイプを実用化している。
言うまでも無く水素爆弾の事であり、開発は成功したがあまりに強大な力故、抑止力として以外使えない兵器である。

放射性廃棄物が少なく(反応のタイプによっては全く放射性廃棄物が出ない)、また燃料である水素は水(=海)からほぼ無尽蔵に取り出せるため、将来の化石燃料に変わるエネルギー源として、民生分野で核融合炉?が研究されている。
しかし、その膨大なエネルギー制御と融合方法に難があるため、実用化には至っていない。
また「放射性廃棄物は少ない」といっても、中性子?電磁波は放出される為、炉そのものが放射性物質となってしまうのも問題になっている。


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