【レオパルト2】(れおぱるとつう゛ぁい)

ソ連の戦車に対抗するためにレオパルト1の後継として開発されたドイツ陸軍の第三世代主力戦車

開発は1970年から開始され、1977年から量産が開始された。
主砲はラインメタルL44 120mm滑腔砲のライセンス生産版であるRh120 44口径120mm滑腔砲を搭載し、副武装にはMG3A1 7.62mm機関銃を装備、装甲には複合装甲が採用されている。
ドイツの他、スウェーデンやトルコなど欧州諸国に輸出されているほか、スイスではライセンス生産が行われている。

バリエーション

  • レオパルド2AV (Leopard 2 AV):原型車両。
  • レオパルド2A0 (Leopard 2 A0):第1バッチ生産車両。
  • レオパルド2A1 (Leopard 2 A1):第2〜3バッチ生産車両。
  • レオパルド2A2 (Leopard 2 A2):第1〜2バッチ生産車両を第3バッチと同等に改良したもの。
  • レオパルド2A3 (Leopard 2 A3):第4バッチ生産車両。
  • レオパルド2A4 (Leopard 2 A4):第5〜8バッチ生産車両。
    A4以前の車両も改良が行われ、全てA4と同一となっている。
  • レオパルド2A5 (Leopard 2 A5):A4にKWS IIという改良を行った車両。
    砲塔前面及び側面に隔壁装甲または楔装甲と呼ばれる空間装甲板を付加したほか、射撃統制装置を改良し、車長用ハッチ後方に全周旋回可能な車長用サイトを増設した事によりハンターキラー能力を獲得した。
  • レオパルド2A6 (Leopard 2 A6):A5にKWS Iという改良を行った車両。
    主砲をA5までに搭載されていた44口径120mm滑腔砲から55口径120mm滑腔砲に換装し、専用のAPFSDS弾であるDM53(LKE II)を使用する事により有効射程が向上した。
    ただし、長くなった砲身がアンバランスで、取り回しづらいという意見もある。
  • レオパルド2A6M (Leopard 2 A6M):A6の車体底面に対地雷用の装甲プレートを装着した地雷防御強化型。
  • レオパルド2A6EX (Leopard 2 A6EX):A6の車体前面及び砲塔上面に装甲を追加する事で防御力を強化し、空調システムも改善させた装甲防御強化型。
  • レオパルド2PSO (Leopard 2 PSO(Peace Support Operationsの略。)):2006年6月に初公開された、国際平和維持活動における対ゲリラ掃討戦や暴徒鎮圧を想定して設計されたタイプ。
    市街地での運用を考慮してか、主砲は44口径120mm滑腔砲を装備し、砲塔側面後半部及びサイドスカート前半部にRPG-7対策用の増加装甲を、車体底面には対地雷用の装甲プレートを装着している。
    装填手用ハッチ後方に設置された全周旋回可能な遠隔操作式銃架には、40mm自動擲弾発射器、又は12.7mm重機関銃及び7.62mm機関銃を据え付け可能のほか非殺傷兵器を搭載。
    その他、小型テレビカメラによる近接観測能力の向上や偵察能力の改善、車体前面へのドーザーブレードの装着や主砲同軸へサーチライトの設置等、ゲリラ掃討や暴徒鎮圧に適応した改良が施されている。
  • ベルゲパンツァー3ビュッフェル Bergepanzer 3 BÜFFEL(BPz 3):車体を流用した装甲回収車。
  • パンツァーシュネルブリュッケ2 Panzerschnellbrücke 2(PSB 2):車体を流用した架橋戦車。
  • コディアック装甲工作車:車体を流用した装甲工作車。

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