【ビームライフル】(びーむらいふる)

Beam rifle.
小銃を模した、競技用の小型光線銃。
更に小型の拳銃状のものは「ビームピストル」と呼ばれる。

個人の銃火器所持が厳しく制限されているわが国で射撃スポーツを普及させるため、日本ライフル射撃協会によって開発されたものである。

装薬を発火させて実弾を飛ばす一般のと違い、所持や使用に特別な資格・免許は要らず、また、特別な射撃場も不要である(10m以上の射程距離を確保できればどこでも使用できる)ことから、身近な射撃スポーツ、あるいはライフル射撃の入門として普及している。

ただし、銃の取扱には実銃やエアガン等と同様に「射撃時以外は銃口にカバーをすること」「標的以外の方向へ照準してはならない」など「決して玩具ではなく、実際の銃であるとの自覚を持つ」ことが広く啓発されている。

近年では、銃規制の厳しい他の国でも競技用銃として採用されたり、オリンピックの近代五種競技*1でも採用が決まる(2012年のロンドン大会から採用予定)など、国際的にも普及が進みつつある。


なお、一部のサイエンス・フィクションでは「戦闘用光線銃」として同名の兵器が登場するが、このような兵器はどうしても装置が大掛かりになることや、間接砲撃が不可能だったり天候の影響を受けやすいなどの欠点があるため、実用化はきわめて困難とされている。
レーザーの項も参照のこと。


*1 一人でライフル射撃・フェンシング・水泳・障害馬術・ランニングの5種目を行う競技。

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