【パイロット】(ぱいろっと)

Pilot

  1. 操縦士。
    航空機を操縦する者。

    日本においては、国土交通省若しくは防衛庁防衛省より技能証明書の発給を受け、航空機の運行に責任を負う者を指す。
    自家用操縦士事業用操縦士定期運送用操縦士に分別される。
    特定機種及び制限天候下を飛行するには、各種技能証明を所持しなければならない。

    その技量は、民間機・軍用機を問わず、実際に操縦を行った「飛行時間」の多寡で示されることが多い。

  2. 水先(案内)人。
    大型の艦船が「水先区」と呼ばれる水域(港湾部や海峡・入り江など)を航行する際、安全な航路への案内や操船補助を行う要員。
    水先区では暗礁や潮流などが場所ごとに異なるため、慣れない場所では座礁などの事故をおこす危険性がある。
    このため、通常出入港しない港へ臨時寄港する場合や、特に交通量の多い海峡・入り江を航行する場合などには、その場所の状況を知り尽くした水先人を案内として必要とする場合が多い*1
    現代では、案内する艦船自体に同乗して指示を与える方法を採っているが、かつてはタグボートや「パイロットシップ」と呼ばれる専用船などに乗って案内することが多かった。

    海軍では「パイロット」という言葉が水先人を指す場合が多いため、上記1.の意味でのパイロット(航空機操縦士)のことを特にエビエーターと呼んで区別する。

*1 水先区によっては、一定の排水量や船体長以上の大型艦船が航行する際に乗船を義務付けているところ(強制水先区)もある。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS