【ダブルデルタ】(だぶるでるた)

二重三角翼。
デルタ翼の前縁後退角が途中で変化し、付け根側の前縁後退角が深く、翼端側の前縁後退角が浅いものをいう。*1
角度の異なる三角形をふたつ重ねたような形状から、この名前がつけられた。
コンパウンドデルタ(複合三角翼)と呼ばれることもある。

手前の内翼が渦流を発生させ、後ろ側の外翼が発生させる揚力を増大させる。
ストレーキの前身的存在とも言える。
後退角が大きいデルタ翼の欠点を解消するために開発されたが、ピッチの安定性が悪いという問題もあり、採用機種は少ない。

実用例としてドラケンTu-144Sスペースシャトル等が挙げられる。
また、コンコルドTu-144(原型機)のように前縁後退角が滑らかに変化するものをオージー翼と呼ぶ。
F-16XL?のように、外翼の後縁に後退角を付けたものをクランクトアロー・デルタという。

draken.jpg

(ドラケン)


*1 例外的にビゲンテジャス?など、外翼の後退角が深くなっているものも存在する。

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