【ゼロ戦】(ぜろせん)

旧日本海軍が、大東亜戦争当時に運用していた主力戦闘機零式艦上戦闘機」の別称。

零式艦上戦闘機が登場した初期は「零戦(レイセン)」「零艦戦」などと略されていたが、のちにゼロ戦と呼ばれることも多くなり、戦後はこちらの呼び方が一般的となった。

なぜそう呼ばれる様になったのかは定かでは無く、以下のような様々な諸説がある。
一説にはアメリカ軍での『ゼロファイター(Zero-fighter)』という呼び方からの逆輸入であるという。
しかし、実際のところ坂井三郎氏の著書などでは、当時も「ゼロ戦」と呼んでいた事例も確認できることから、戦中からも「ゼロ戦」という呼称は存在していたと思われる。

また、発言者の持つ歴史的・軍事的知識によっては、旧軍が運用していたあらゆる航空機を(運用者や用途の違いを一切無視して)指す代名詞(アクロニム)として用いられることもある。
これは、小型飛行機を全て「セスナ」と呼んだり、軍用機を全て「戦闘機」と呼んだりするような用い方となるので、注意が必要である。


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