【中空装甲】(ちゅうくうそうこう)

Spaced Armor.
装甲構造の一種。
敵弾の貫通力を落とすために、防弾鋼板の間に何もない空間(中空)を設けたもの。
成形炸薬弾(HEAT)や粘着榴弾(HESH)に対して強いが、装弾筒付徹甲弾(APDS)に対しては弱く、全体的な防御効率もあまり高くないため、最近では砲塔側面や車体側面の被弾の恐れが低い場所に採用される事が多い(車両によっては空間に燃料(軽油)を満たし、成形炸薬弾から噴出するメタルジェットの減衰効果をより大きくする事を狙った物もある)。

なお、傾斜して装備された(あるいは砲弾が傾斜して弾着した)場合は弾体に対して剪断力が働き、装弾筒付翼安定式徹甲弾については貫通されたとしても弾体の進路を変更させる効果があり、同様の効果を期待した物が「ショト装甲」として、レオパルト2の最新型であるA5以降のモデルに採用されている。
(諸説あるが、ショト装甲の針路変更効果については現在では否定されている)

関連:戦車 複合装甲 爆発反応装甲 防護巡洋艦


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