【海軍予備員】(かいぐんよびいん)

海軍における予備役制度の一種。
民間の海事関係者(商船や漁船の船員など)を有事に海軍へ招集し、戦死傷者の補充や兵站輸送・海洋監視などの業務*1に充てるもの。

一般の予備役将兵とは異なり、海事関連の学校(商船学校や漁業関係学校)を卒業するなど、船舶職員等としての一定の資格を満たすことで(海軍将兵としての現役に服すことなく)自動的に登録され、また、船舶職員等としての勤続年数が海軍軍人としてのキャリアと連動しており、一定の期間勤務することで自動的に昇級し、有事に招集された際には勤続年数相当の階級として遇されることが大きな特徴となっている。
なお、国によっては海事関係者からの志願によって充足することもある。

わが国では、かつての大日本帝国海軍時代には存在していたが、現在の海上自衛隊にはこれに相当する制度がない。


*1 これらの業務には、乗船している船舶ごと徴用されることもある。

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