Last-modified: 2017-02-25 (土) 11:44:03 (235d)

【C-121】(しーひゃくにじゅういち)

Lockheed C-121/R7V/PO-1W(WV-2)"Constellation".

1940〜1950年代、ロッキード社が、自社の大型四発レシプロ旅客機L-749『コンステレーション』」及び「L-1049『スーパーコンステレーション』」をベースに開発・生産した輸送機

アメリカ空軍に引き渡された初期バージョンのC-121Aは、L-749をベースに貨物室の床を強化し、機体後部にローディングランプを備えていた。
また、キャビンは44席の客席に転換することも可能であった。

C-121Aは全機が「軍事航空輸送サービス(MATS)」*1に配属され「ベルリン空輸作戦*2」ではC-54C-47C-46などとともに活躍した。
また、ドワイト・D・アイゼンハワー将軍やダグラス・マッカーサー将軍などのVIP輸送機としても用いられていた*3

一方、海軍は1950年、胴体を伸ばしたL-1049をベースに「R7V」として発注した*4
R7Vは97〜107名の旅客を輸送できたほか、2時間で貨物輸送用あるいは負傷者後送用(担架73床)に転換することができた。
R7Vは50機が生産されたが、うち32機は後の1962年に空軍に移管され「C-121G」と改められた*5

L-1049は空軍にも「C-121C」として引き渡された。
C-121Cは75名の乗客(または武装兵員72名)、あるいは47床の担架を輸送できた。

バリエーションには電子戦機型や早期警戒機型、ELINT機型などがあった。
輸送機型は1968年までに退役したが、早期警戒機型の「EC-121『ウォーニング・スター』」はベトナム戦争終結の1970年代半ばまで現役にあった。

スペックデータ

タイプC-121A(L-749A)R7V-1/C-121J(L-1049B)
乗員5名4名
定員44名97〜107名
全長29.007m35.408m
全高6.8326m7.5438m
翼幅37.49m
翼面積153.29
空虚重量27,816.6kg33,028.3kg
最大離陸重量48,534.4kg65,770.9kg
エンジンライトR-3350-75空冷二重星型18気筒×4基ライトR-3350-34空冷星型二重18気筒×4基
出力2,500shp(1,866kW)3,250shp(2,240kW)
速度
(最大/巡航)
537.52km/h / 521.43km/h592.94km/h / 416.82km/h
上昇限度7,450m7,449m


バリエーション(カッコ内は生産・改修機数)

空軍

  • C-121A:
    空軍に納入された初期型。L-749がベース。

  • VC-121A(6機):
    VIP輸送用に改造された機体。
    アメリカ陸軍ダグラス・マッカーサー元帥の専用機「バターン」号(3代目*6)はこの機体。

  • VC-121B(1機):
    貨物ドアを人員用ドアに置き換えた機体。

  • C-121C(33機):
    L-1049をベースにした輸送機型。

  • VC-121C(4機):
    C型のVIP輸送型。

  • VC-121E(1機):
    海軍がR7V-1として発注していた機体を大統領輸送用に改装したもの。

  • YC-121F:
    海軍がR7V-2として運用していた機体を空軍に移管したもの。
    プラット&ホイットニーT34ターボプロップエンジンを搭載していた。
    ロッキード社の社内型式はL-1249A。

  • C-121G:
    海軍のR7V-1を空軍に移管した際に与えられた型式。

  • TC-121G(3機):
    早期警戒機の乗員訓練用として、G型から改造されたもの。

  • VC-121G:
    G型をVIP輸送用に改装したもの。

  • EC-121D:
    空軍型の早期警戒機

  • EC-121H:
    D型のアビオニクスを改良した型。

  • EC-121J:
    D型に追加電子装備を搭載した型。

  • EC-121Q:
    D型のアビオニクスを更新した型。

  • EC-121S:
    C-121から改造されたECM電子偵察機

  • EC-121T:
    初期生産型機体の探知能力向上型。

  • WC-121:
    気象観測機型。

海軍

  • R7V-1(50機):
    L-1049ベースの輸送機。
    後に32機が空軍に移されて「C-121G」となる。

  • R7V-1P(1機):
    南極観測輸送支援用に改装された機体。

  • R7V-2(2機):
    ターボプロップ搭載の試作機。
    後に空軍に移管される。

  • C-121J:
    海軍に残されたR7V-1を機体命名法の変更により改称したもの。

  • TC-121J(1機):
    電子戦訓練機。

  • NC-121J(4機):
    テレビ中継用に改造された機体。

  • VC-121J(4機*7):
    VIP輸送機型。

  • PO-1W(2機):
    海軍向け早期警戒機型。

  • WV-2:
    海軍向け早期警戒機の量産型。
    後に「EC-121K」と改称。

  • EC-121L(1機):
    電子機器のテストベッドとした機体。K型ベース。

  • EC-121M:
    K型を電子戦機に改修した機体。

  • EC-121P:
    K型に対潜作戦機器を搭載し、近代化改修した機体。

  • EC-121R:
    P・K型に、振動型索敵装置の信号を中継する機能を備えた機体。


*1 現在のアメリカ輸送軍の前身のひとつ。
*2 1948年6月、ソ連が西ベルリンへの陸上交通路を封鎖したのに対抗し、米英仏が西ベルリン市民の生活物資を空輸により補給した作戦。
*3 6機が「VC-121A」と改称されている。
*4 うち11機はこれより前に早期警戒機「WV-2」として発注されていた。
*5 残り18機は機体命名法統一に伴い「C-121J」となった。
*6 初代はC-108(B-17の輸送機改装型)、2代目はC-54B(DC-4の軍用輸送機型)。
*7 うち1機はC-130導入までブルーエンジェルスで使用されていた。

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