Last-modified: 2019-06-21 (金) 23:49:04 (25d)

【AW609】(えーだぶりゅーろくまるきゅう)

BAAC BA609/Agusta Westland AW609

アグスタウェストランドが開発中の民間向けティルトローター機。

当初はベルボーイングによって、V-22の開発データを反映させる形で「BB609」として開発されていたが、途中でボーイングが離脱し、かわりにアグスタ(現アグスタウェストランド)が参加して「BA609」と改名された。
その後もV-22をフィードバックさせつつ開発が続いているが、V-22墜落と再評価を繰り返していたことの影響を受け、本機も開発が遅れている。
2003年に初飛行(ホバリング)したが、ほどなく、ベルの親会社であるテキストロンから計画の見直しを迫られ、計画凍結されていた。

2005年に試験飛行が再開され、遷移飛行に成功。
その後、2010年には型式証明を取得し、2011年には量産機を納入することを目標に開発が続けられていたが、2011年時点でベルが共同事業から撤退*1し、アグスタウェストランド単独の製品として「AW609」に再改名された。
開発スケジュールは再度仕切りなおしとなり、2017年にパワード・リフトの型式証明を取得する予定。

V-22を小型化したような機体であるが、細い胴体T尾翼等のビジネス機に似た形状を持ち、そういった市場を狙っていることがうかがえる。
転換式航空機の利点を活かしたビジネス用途(洋上開発など)や、捜索救難などでの活躍が期待されている。
日本の地理条件に適しているほか、富士重工業が開発に協力していることもあり、日本の航空関係者からの注目も大きい。

ba609.jpg
BA609の模型(2004年時点)

スペックデータ

乗員2名
定員6〜9名(最大)
ペイロード2,500kg
全長13.4m
全高4.6m
全幅18.3m
主翼幅10m
主ローター直径7.9m
回転翼面積49
キャビン寸法
(長さ×高さ×幅)
4.09m×1.42m×1.47m
空虚重量4,765kg
最大離陸重量7,600kg
エンジンプラット&ホイットニー・カナダ PT6C-67A ターボシャフト×2基
(出力1,940hp(1,447kW))
最高速度509km/h
巡航速度509km/h(最大)
航続距離1,389km(通常内部燃料+ペイロード2,500kg、経済巡航速度463km/h時)
1,852km(フェリー時)
航続時間約3時間(標準燃料搭載時)
実用上昇限度7,620m
ホバリング限界高度
(地面効果外)
1,525m
G限界+3.1/-1
上昇率7.616m/s(海面上)
円盤荷重77.4kg/屐丙蚤隋
アビオニクスロックウェル・コリンズ プロライン21パッケージ:
VOR
DME
ILS
自動方向探知機(ADF)
デュアルVHF無線
ロックウェル・コリンズ ALT-4000レーダー高度計?
GPS
TCAS
フライトデータレコーダー(FDR)
予備機器付きLCDディスプレイ×3基
ロックウェル・コリンズ WXR-800 ソリッドステート気象レーダー



*1 ベルがV-22の生産に集中するためとされる。ただし今後も「技術協力」の形で開発に継続して参加する。

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