Last-modified: 2017-02-11 (土) 11:20:38 (72d)

【09式歩兵戦闘車】(ぜろきゅうしきほへいせんとうしゃ)

中国・人民解放軍陸軍で運用されている装輪式の歩兵戦闘車
ZBL-09と呼ばれるほか、「雪豹」の愛称がある。
2009年に制式化された。

車体は均質圧延鋼装甲で、車体前部は避弾経始を意識した楔形形状になっている。
車体配置は、最前部右側が機関室、左側が操縦手席と車長席となっており、車体中央には二人用砲塔を設置、車体後部は兵員室となっており、車体後部には横開き式ハッチが設置されている。
また、兵員室には両側面にそれぞれ1基、車体後部に1基のガンポートと外部視認窓が設けられている。
水上航行能力も有しており、車体後部にスクリューが装備されている。
乗員数は、車長、砲手、操縦手の3名と乗車歩兵7名の計10名となっている。

武装については2A72 30mm機関砲を装備した2人用砲塔を搭載している。
この砲塔は海軍陸戦隊で運用されている05式水陸両用歩兵戦闘車(ZBD-05/ZBD-2000)に搭載されたものと同様である。
また、砲塔の両側面には紅箭73(HJ-73)対戦車ミサイル発射機が装備されている。
このミサイルは、ソ連/ロシアの9M14M「マリュートカ(AT-3『サガー』)」対戦車ミサイルのコピーであるが、09式に搭載されているのはその発展型で、誘導方式が手動式指令照準線式から半自動指令照準線式に変更されている。

本車は、開発当初からファミリー化を前提とした設計が施されており、歩兵戦闘車型以外にも122mm自走榴弾砲型、指揮通信車?型、装甲回収車?型、戦車駆逐車型、輸出向けのVN-1歩兵戦闘車など、各種の派生型が開発されている。

スペックデータ

乗員3名+兵員7名
全長8m
全高2.1m(砲塔含む)
全幅3m
戦闘重量21t
懸架・駆動方式8輪駆動
マクファーソン・ストラット式サスペンション(前方4輪)
油気圧懸架式(後方4輪)
エンジンBF6M1015FC 6気筒ターボチャージド水冷ディーゼル(出力455hp)
最高速度
(路上/浮航)
100km/h / 8km/h
行動距離1,000km
装甲均質圧延鋼装甲+セラミック付加装甲
兵装2A72 30mm機関砲×1門
7.62mm機関銃×1挺
紅箭73(HJ-73)対戦車ミサイル発射機×2基(ミサイル2発)
6連装発煙弾発射機×2基


派生型

  • 09式歩兵戦闘車(ZBL-09):
    歩兵戦闘車型。30mm機関砲を装備した二人用砲塔を搭載。

  • 装甲兵員輸送車型:
    ピントルマウント式に12.7mm重機関銃×1挺を搭載。

  • 09式装輪自走榴弾砲(PLL-09):
    車体後部に96式122mm榴弾砲(PL-96)*1を装備した砲塔を搭載した自走榴弾砲型。

  • 装甲弾薬補給車型:
    PLL-09とセットで運用される弾薬補給車型。
    車体後部ハッチは観音開き式に変更され、車体後部には搬出作業用にクレーンが装備されている。
    砲弾は車内の砲弾ラックに搭載されている。

  • 装輪突撃砲型:
    フロントエンジン式で、車体後部に105mmライフル砲を搭載する火力支援型。
    異なった形状の砲塔を搭載した二つのタイプが確認されている。

  • 09式装輪105mm突撃車(ZTL-09):
    リアエンジン式の火力支援型。
    フロントエンジン式とは砲塔が異なる。

  • 09式装輪装甲指揮通信車(ZZH-09):
    車体後部の区画を上部に拡大したコマンドポスト型。
    指揮通信任務に使用される。

  • 装甲偵察車型:
    ZBL-09に偵察用レーダーなどの偵察用機材を搭載した型。

  • 装甲偵察車型:
    同じくZBL-09がベース。
    こちらは砲塔が撤去され、車体前方の天井が嵩上げされている。

  • 装甲回収車型:
    車体上部にクレーンを装備。武装は12.7mm機関銃×1基。

  • 装甲架橋車型:
    車体上部に折りたたみ式の橋体を搭載。

  • 装甲工兵車型:
    砲塔を撤去し、車体前部にマインプラウを装備するなどの改修を施した型。

  • 電子戦対応型:
    車体上部に伸縮式の大型アンテナを装備している。

  • 通信能力強化型:
    車体中央部に大型ドームを搭載し、車体後部の天井が嵩上げされている。

  • VN-1装輪歩兵戦闘車:
    NORINCOが販売を行っている輸出向け歩兵戦闘車型。GCTWM型1人用砲塔を搭載。
    車体後部ハッチに09式には無いランプ・ドアがあるなど、細部が異なる。

  • 07P式装輪歩兵戦闘車:
    輸出向け歩兵戦闘車型。
    2009年2月にUAEで開催されたIDEX2009国際兵器展示会で初公開された。
    外観はVN-1歩兵戦闘車型と同じ。

  • VN-1A:
    装甲兵員輸送車型。
    車体後部天井を嵩上げしたシャーシに、12.7mm重機関銃×1挺を装備したオープントップ銃塔を搭載。
    乗員2名に加えて歩兵13名が搭乗。

  • VN-1(戦車駆逐車型):
    車体後部に105mmライフル砲を搭載した砲塔を搭載。
    戦闘重量24トン、乗員4名に加えて歩兵1名の乗車が可能。


*1 旧ソ連のD-30 122mm榴弾砲?リバースエンジニアリングで国産化した86式122mm榴弾砲の改良型。

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